ホームページやブログを開設する際には、レンタルサーバーを使うのが一般的です。
しかし、レンタルサーバーを提供している会社はたくさんあるので、どこを選択すればよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
同じように見えるレンタルサーバーにも種類があり、機能やサービス内容、料金などにも違いがあります。
本記事では、レンタルサーバーの基礎知識や選ぶポイント、レンタルサーバーの使い方について解説します。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバー選びで後悔しないためには、「レンタルサーバーとは何か?」についてきちんと理解しておく必要があります。
まずは、レンタルサーバーの基本的な仕組みと役割、ホームページを開設する際に避けては通れない「ドメイン」との関連性についても解説いたします。
レンタルサーバーの仕組みと役割
レンタルサーバーを使わずにWebサイトを開設することはとても大変です。
たった1つのWebサイトを開設するだけでも、いくつもの機能を自分で用意しなければならないためです。
具体的には、Webページをブラウザに届けるプログラムやその内容を管理するためのデータベース、メールを送受信するシステムなどが必要になります。
それぞれの機能には「サーバー」の専門知識が求められるうえ、サーバーを24時間稼働させ続けるためには電気代もかかります。
また、安心して利用するにはセキュリティについても熟知する必要があります。
このような高度な仕組みをすぐに使えるようにひとまとめにして提供してくれるのが、レンタルサーバーです。
あなた自身に特別な知識がなくても、レンタルサーバーを契約すればWebサイトを開設するための環境がすぐに手に入ります。
これにより、「Webサイトの中身を考える」「ブログ記事を充実させる」という、本来やりたいことに安心して集中できるようになるのです。
レンタルサーバーとドメインの関係性
ドメインは、よく「インターネットの住所のようなもの」といわれます。
たとえば、Googleなら「google.com」、Yahoo! JAPANなら「yahoo.co.jp」がドメインです。
ドメインが分かれば、ユーザーはそれぞれのWebサイトに迷わずたどり着くことができます。
レンタルサーバーでは、独自ドメインを取得しなくてもレンタルサーバー会社が保有するドメインの一部を借りて自分のWebサイトを作ることができます。
賃貸マンションの一室を借りるようなものですね。
しかし、レンタルサーバー会社のドメインの一部を借りたままではいろいろと不都合があります。
もしレンタルサーバー会社がなくなってしまったらWebサイトを運用できなくなりますし、他のレンタルサーバーに引っ越しすることもできません。
レンタルのドメインではユーザーからの信頼も得られませんし、見栄えもよくありません。
そこで、ほとんどの場合は自分で取得した「独自ドメイン」を利用するのが一般的になっています。
レンタルドメインが賃貸マンションであれば、独自ドメインは一戸建のマイホームのようなものです。
自分で独自ドメインを取得する…というとなんだか難しく感じてしまいますが、決してそんなことはありません。
レンタルサーバーによっては、契約の際に独自ドメインが無料でプレゼントされるところも増えてきており、さらにWordPressのセットアップと同時に独自ドメインを取得できてしまいます。
くわしくは後述いたします。
レンタルサーバーの種類と使い方
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
- クラウドサーバー
共用サーバー
共用サーバーは1つのサーバーを複数のユーザーが共同で利用するサーバーのこと。
通常、レンタルサーバーという時は、この共用サーバーを指す場合が多いです。
自由にカスタマイズができないなど一定の制限はあるものの、一般的なWebサイトに必要な機能を安価で利用できる点がメリットです。
そのため個人ブログやアフィリエイトサイト、小規模なホームページなどで使われています。
サーバーを運営する会社がサーバーのメンテナンスをおこなってくれるので、サーバーに関する知識がなくても問題ありません。
共用サーバーのなかには、WordPressのインストールから初期設定までワンストップで対応しているところも多いので、初心者の方も安心です。
専用サーバー
専用サーバーは、ユーザー1人ごとにサーバーを1つずつ配置する方式です。
コンピューターを1台まるごと専属で使えるため、共用サーバーよりも性能が高く、特殊なカスタマイズも自由におこなえる点が特徴です。
Webサイトやブログの人気が出てアクセスが集中するようになっても、サーバーがダウンする心配はほとんどありません。
そのため企業のホームページはもちろん、アクセスが多い個人ブログやアフィリエイトサイトなどでも使われています。
しかし、レンタル料も高価になり、使いこなすには専門知識も求められます。
VPS(仮想専用サーバー)
VPS(仮想専用サーバー)は、共用サーバーと専用サーバーのメリットをあわせたような形態のサーバーです。
1台のコンピューターの中で複数の仮想的なコンピューターを動作させ、専用サーバーのような使い勝手を実現しています。
専門知識が必要な点は専用サーバーと変わらないものの、本物のコンピューターを用意する必要がないため比較的安く利用できるのがメリットです。
しかも共用サーバーよりも自由度が高く、アプリケーションの構築やOSの選択もできます。
専用サーバーのようにメンテナンスは自分で対応する必要があるものの、コストを抑えながらカスタマイズもできるサーバーを利用したい方におすすめです。
クラウドサーバー
近年では、VPSをさらに発展させたようなクラウドサーバーも増えてきました。
サーバーの処理能力や容量などのスペックを柔軟に調整しながら運用できる点が、クラウドサーバーの特徴です。
インターネットに接続できる環境とアカウントがあれば場所に関係なくアクセスができるので、仲間内でWebサイトやブログの運営・管理をする際にも便利です。
ただし従量課金が基本なので、スペックの変更は計画的におこなう必要があります。
不正アクセスによる情報漏えいのリスクもあるため、セキュリティ設定も十分に検討することが大切です。
このようにレンタルサーバーは種類によって特徴が異なるため、高性能であれば良いという単純なものではありません。
目的や使い方に応じて最適なものを選ぶことが大切です。
レンタルサーバーについては、下記の記事にもくわしく解説しています。
レンタルサーバーとは?選び方や初心者向けのおすすめを紹介
- WordPressの始め方
レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバーは、何を基準に選べばよいでしょうか。
ここでは、ブログやホームページの開設に適したレンタルサーバーの選び方について説明します。
個人向けのレンタルサーバーの選び方(https://www.conoha.jp/lets-wp/rs-individual/ を挿入)については以下の記事でくわしく解説しています。
容量がWebサイトの規模に合っている
レンタルサーバーを選ぶ際には、Webサイトの規模に合った「容量」であるかに着目しましょう。
容量とは、サーバーに保管しておけるデータやファイルなどの総量のことです。
写真や動画をふんだんに使ったブログや、会員制サービスなどの特殊な形態のWebサイトを作る場合は、サーバーには十分な容量が必要になります。
容量が不足すると「データを保管できない」「データが破損する」「データの修復・復元ができない」「ページの表示速度が遅くなる」「ページが開けない」などのトラブルが発生するリスクがあります。
作成するWebサイトにどのくらいの容量が必要かを把握し、各レンタルサーバーのプランの容量を確認してから最終決定しましょう。
必要な機能が用意されている
レンタルサーバーの機能とは、Webサイトをつくる際に利用できるソフトや、Webサイトオーナー向けの管理機能のことです。
共用サーバーでは、自分でインストールすることが許可されていないソフトも多いので、必要な機能があらかじめ用意されたサーバーを選ぶことが大切です。
たとえば、レンタルサーバーでWordPressを利用することを考えている人も多いのではないでしょうか。
WordPressのインストールは手動でもおこなえますが、初心者の方にとっては難易度が高く、時間のかかる作業です。
レンタルサーバーによっては、WordPressを簡単に導入できるWordPressの自動インストール機能が搭載されているものもあり、初心者がWordPressを導入する際は必須の機能とも言えるでしょう。
料金が適切に設定されている
レンタルサーバーには、複数の料金プランが用意されているのが一般的です。
利用できる容量や機能はプランごとに異なるので、安さだけで選ばないことが大切です。
きちんと比較して、自分のブログやホームページに必要なものが揃っているプランを選ぶようにしましょう。
また、レンタルサーバーの料金は、初期費用と月額利用料にわかれています。
とくに重要なのはランニングコストにあたる月額利用料のほうですが、いくら毎月の支払いが安くても初期費用が高ければメリットが薄れてしまいます。
必ず、両方とも確認するようにしましょう。
なかには初期費用がかからず、月額利用料のみではじめられるレンタルサーバーもあります。
Webサイトの表示速度が速い
ページが表示されるまでに時間がかかってしまうと、ユーザーは中身を見る前に離脱してしまいます。
レンタルサーバーを選ぶ際は表示速度の速さにも注目しましょう。
Googleがおこなったモバイルページ速度に関する研究によると、 Webサイトが表示されるまで3秒以上かかる場合はページ離脱率が32%、5秒以上かかると90%以上増加することがわかっています。
※参考:New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed - Think With Google
また、Googleの検索エンジンはページの読み込み速度を検索結果のランキング要素として使用しており、Webサイトの表示速度はSEOの重要な要素となっています。
※参考:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
表示速度の速さはレンタルサーバーごとに異なりますが、高速通信ができる「HTTP/2」への対応、PHPアプリケーションを高速で実行できる「LiteSpeed LSAPI」の採用などが、ひとつの判断基準となります。
サポートが充実している
レンタルサーバーのサポートページには、「よくある質問」や「ヘルプ」が用意されているのが通常です。
しかし、サポートページの内容はどうしても専門用語が多くなってしまうものです。
インターネット関連の技術にくわしければ問題になることは少ないですが、いざというときに相談できるサポート窓口があるほうが安心できるでしょう。
サポート体制は、サーバー会社によって差があります。
できれば、電話やチャットでのサポートを受け付けてくれるレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
メールでは説明しづらい技術的なトラブルも、オペレーターに直接話を聞いてもらえば解決しやすくなります。
おすすめのレンタルサーバー「ConoHa WING」の申込手順&使い方
ここまではレンタルサーバーの種類や選び方について説明してきました。
本章では、おすすめのレンタルサーバー「ConoHa WING」と、その使い方について紹介します。
ConoHa WINGの特徴・メリット
「ConoHa WING」は、手ごろな料金で利用できる高性能なレンタルサーバーです。
シンプルさとわかりやすさに特徴があり、使いやすいコントロールパネルも備えています。
また、共用サーバーでありながら、国内No.1という圧倒的な表示速度を誇ります(2023年1月自社調べ)。
WordPressでブログやホームページなどのWebサイトを開設したい人にも、「ConoHa WING」は最適です。
「WordPressかんたんセットアップ」機能が無料で提供されているので、初心者でも簡単に最短10分でWordPressを使いはじめられます。
自動バックアップも毎日おこなわれるので、大切なデータを失うリスクを最小限にできるでしょう。
また、サポート体制が充実している点もConoHaの特徴です。
メールでの問い合わせを24時間受け付けているほか、困ったときは電話やチャットで相談することもできます。
これからブログやホームページを開設したいと考えているほとんどの人にとって、必要なものをしっかりと揃えたサービスだといえます。
品質の高さはもちろん、利用料金も手ごろなConoHa WINGの性能や機能は、公式サイトでくわしく紹介されています。
規模に合わせた料金プランが用意されている
ConoHa WINGのWINGパックでは料金プランが3種類あり、契約期間は3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月・24ヶ月・36ヶ月から自由に選べます。
下記は3ヶ月で契約した場合の価格です。長期間になるほどさらに1ヶ月あたりの価格は安くなります。
プラン名 | 容量 | 料金 |
---|---|---|
ベーシック | SSD300GB | 1,320円/月 |
スタンダード | SSD400GB | 2,640円/月 |
プレミアム | SSD500GB | 5,280円/月 |
(2023年1月自社調べ)
「ベーシック」プランは、初めてWebサイトを作成する方におすすめのプランで、コストバランスに優れています。
ブログやアフィリエイトサイトを始めたい方は、まずはこのプランを選択すれば問題ないでしょう。
中規模以上のWebサイトで、表示速度の高速化を強化したい方におすすめなのが「スタンダード」プランです。
SSD400GBで、メモリは12GBを搭載しているため、8GBのベーシックよりも表示速度が速くなります。
「プレミアム」プランはSSD500GB、メモリ16GBと高性能で、動画を中心とした大規模なWebサイトでも問題なく対応可能です。
ConoHa WINGの料金についてくわしくはこちらもご覧ください。
Webサイトの表示速度が国内No.1
国内のレンタルサーバーサービスの中でWebサーバー処理速度を調査したところ、ConoHa WINGの処理速度がもっとも速く、2位に約2倍の差をつけて1位という結果になりました(※2022年7月自社調べ(https://www.conoha.jp/wing/ を挿入))。
表示速度はGoogleの検索エンジンも重要視しており、検索サイトの順位向上につながります。
また、表示速度はユーザーの利便性を向上させ、Webサイト利用時の満足度を高められるため、リピーターの獲得に繋がる可能性もあります。
とくにWebサイトの収益化を目指している方にとって、表示スピードが遅いのは死活問題です。
商品・サービスを紹介するアフィリエイト記事では、画像を多く掲載することが多いため、表示スピードに影響が出てしまいます。
そのため、他社サーバーよりも表示速度の速いConoHa WINGの利用がおすすめです。
WINGパックなら独自ドメインが無料
レンタルサーバーを利用してWebサイトを構築するには独自ドメインが必要です。
ConoHa WINGの「WINGパック」なら独自ドメインが2つまで永久無料で利用できます。す。
通常、独自ドメインはドメイン提供サービスで取得でき、1ドメインあたり年間数百円から数千円程度の料金が発生してしまいます。
決して高い利用料ではないものの、何年間も支払い続けるとなると負担に感じる方もいるでしょう。
独自ドメインが2つも無料になるConoHa WINGは、その点でもおすすめできます。
また、Webサイトを運営していくなかで複数のメディアを立ち上げたい場合も、ConoHa WINGの「WINGパック」はおすすめです。
コストを抑えながら複数の収益ポイントを確保できるので、特に収益化を目指す方にメリットの大きいサービスです。
WordPressの導入も簡単にできる
ConoHa WINGは「WordPressかんたんセットアップ」機能により、WordPressを自動でインストールできます。
WordPressを利用するために必要なレンタルサーバー・独自ドメイン・WordPressテーマ・SSLを一括でまとめて自動的に導入できるため、すぐにWordPressでWebサイトを開設できます。
通常は、WordPressの公式サイトからWordPressをダウンロードし、レンタルサーバーにアップロードするという手順を踏みます。
しかし、データベースを操作する必要があり、初心者の方にはハードルが高く、途中で挫折してしまう方も多いでしょう。
「WordPressかんたんセットアップ」を使えば、圧倒的に簡単にWordPressサイトを作れてしまいます。
チャットのサポートもあり初心者でも安心
レンタルサーバーを利用していると、トラブルが発生したり使い方がわからないケースも出てくるでしょう。
そのときに重要となるのがサポート体制です。
カスタマーサポートには一般的にメール・電話・チャットなどの種類がありますが、なかでもチャットサポートがあるレンタルサーバーは初心者の方にもおすすめです。
チャットサポートはリアルタイムで対応してもらうことができ、電話では聞き逃してしまう情報でも文字で詳細を伝えてもらえるので、スムーズに解決することが可能です。
ConoHa WINGではチャットでのサポートもおこなっており、問題点が解決できるまで対応してもらえます。
しかも、ConoHa WINGの導入前でもサポートを利用できるので、納得したうえで契約できます。
ConoHa WINGの申込方法・使い方
「ConoHa WING」への申し込みは、オンラインのみで完結します。
ConoHaのWebサイトから申し込み画面へ進み、以下の手順で申し込みましょう。
- アカウントを登録
- 電話/SMSで認証
- 支払い方法を選択
- プランを選択
くわしい手順は「WordPressの始め方」の記事に画像つきで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ConoHa WING」は初期費用が無料なので、料金は月額利用料のみです。
また「WINGパック」という長期利用割引プランも選択できます。
WINGパックは利用料が最大55%オフになるうえ、契約が続く限り無料で独自ドメインを利用できるたいへんお得なプランです。
なお、支払い方法には銀行決済やコンビニ払いも選べますが、振り込み手数料などがかかる場合があります。
クレジットカードかAmazon Payなら、手数料がかからないのでおすすめです。
この場合はレンタルサーバーの利用を即時に開始できるので、すぐにブログやホームページを始めたいときにも便利でしょう。
申し込み完了後は、サーバーの設定から料金の確認まで、すべての管理を使いやすいコントロールパネルからおこなえます。
目的や使い方に応じてレンタルサーバーを選ぼう
レンタルサーバーには種類があり、料金プランによっても機能や性能が変わってきます。
これからブログやホームページをはじめる人にとって大切なのは、必要以上に高性能なサーバーよりも、目的や使い方に応じて最適なサービスを選ぶことだといえるでしょう。
本記事で紹介したことを参考にして、ぜひ自分にぴったりのレンタルサーバーを選んでください。
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また下記の記事では、ConoHa WINGを使ってWordPressを開設する方法を、画像付きでくわしく解説しています。
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