ブログの「まとめ記事」とは、ブログ内の特定のテーマやトピックをまとめた記事のことです。
「まとめ記事って必要なの?」と思うかもしれませんが、ユーザビリティを高めたり、SEO効果が期待できたりとポジティブな効果があります。
本記事では、初心者にもわかりやすくブログのまとめ記事の役割や書き方を徹底解説します。
まとめ記事の目的や作成方法を正しく理解して、ブログ運営に役立ててください。
- ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。
目次
ブログのまとめ記事とは?

ブログのまとめ記事は、そのブログ内で取り扱っている特定の話題について、複数の個別記事をまとめるための記事です。
たとえばブログ内で「おすすめのWordPressプラグイン」の話題を取り扱っていたとしましょう。
その場合は、下記のようにおすすめのプラグイン単体を紹介する個別記事をいくつか作り、それをまとめるまとめ記事を1つ作ります。
まとめ記事と個別記事の組み合わせ例① |
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また、たとえば「ブログの収益化」という話題を取り扱う場合、下記のようなまとめ方もできるでしょう。
まとめ記事と個別記事の組み合わせ例② |
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このように、複数の個別記事を総括し、1つの話題のかたまりとしてまとめるのが、ブログのまとめ記事です。
また、ブログのまとめ記事では、上位表示を狙う検索キーワードの役割分担も考慮する必要があります。
たとえば前述の②の例の場合、それぞれの記事で狙うキーワードは下記のとおりです。
まとめ記事と個別記事で狙うキーワード |
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このように、個別記事では検索ボリュームの少ないスモールからミドルまでのロングテールキーワードを狙い、
まとめ記事では検索回数の多いビッグキーワードでの上位表示を目指します。
ちなみに、このように1つのまとめ記事と複数の個別記事で作られた話題のかたまりのことをトピッククラスターといい、
トピッククラスターを形成することで、難易度の高いビッグキーワードでも検索上位を狙いやすくなります。
トピッククラスターに関しては、下記の記事でもくわしく解説しています。

【具体例あり】トピッククラスターとは?導入メリットから作り方まで徹底解説!
- WordPress運営のコツ
ブログのまとめ記事の役割

ブログのまとめ記事がどんな役割を果たすのかを解説します。
記事と記事をつなげる
ブログのまとめ記事の役割のひとつめは、記事と記事をつなげることです。
まとめ記事は、同じ話題をあつかう複数の個別記事のとりまとめ役として存在します。
バラバラに存在していた個別記事が、まとめ記事を作ることによって1つのグループとしてまとまるということですね。
繰り返しになりますが、この「同じ話題についての記事の集まり」のことをトピッククラスターと呼びます。

トピッククラスターではピラーコンテンツ(まとめ記事)とクラスターコンテンツ(個別記事)を内部リンクでつなぎ、
さらに関連のあるクラスターコンテンツ同士も内部リンクでつなぎます。
ユーザビリティを高める
まとめ記事のふたつめの役割は、ユーザビリティを高めることです。
前述のトピッククラスターの図を見ていただくとわかるとおり、まとめ記事を起点にして、関連性のある複数の記事がリンクによって結ばれます。
ユーザーが「もっとくわしく知りたいな」と感じたとき、関連記事がWebサイト内でバラバラに点在していると、目的の記事を探すのが大変ですよね。
しかし、まとめ記事を作りトピッククラスターを形成することにより、ユーザーはより素早くより効率的に知りたい情報にたどり着くことができます。
サイト滞在時間をアップさせる
ブログのまとめ記事は、滞在時間のアップにも貢献します。
記事内に貼られたリンクをたどって、ユーザーが記事から記事へとWebサイト内を回遊してくれるからです。
結果、Webサイト全体でユーザーの滞在時間が伸びます。
SEO対策のひとつとなる
まとめ記事を含むトピッククラスターを形成することは、SEO対策にも有効といわれています。
まとめ記事がSEO対策となる理由 |
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まとめ記事には複数の内部リンクを貼るため、Webサイト内の内部リンクが強化されます。
また、ユーザーが内部リンクをたどることでWebサイト内の滞在時間が上昇。
さらにまとめ記事と個別記事の組み合わせにより情報の網羅性が高まります。
これらは検索エンジンからの評価にポジティブに働くでしょう。
収益を発生させる
収益(アフィリエイトの成果)を発生させることも、ブログのまとめ記事の役割です。
まとめ記事で狙うキーワードは、より検索ボリュームも大きいビッグキーワードです。
トピッククラスターを形成し、各個別記事からまとめ記事へ内部リンクを集約することで、ビッグキーワードでの上位表示もしやすくなります。
結果、まとめ記事からアフィリエイト広告などの収益が発生しやすくなるでしょう。
まとめ記事の書き方

まとめ記事の書き方について、以下のステップで解説します。
キーワードを選ぶ
最初に検索エンジンで上位表示させたいキーワードを選びましょう。
まとめ記事で狙うキーワードは、まとめ記事単体ではなく、そこに紐づける個別記事のキーワードも含めて考える必要があります。
多くの場合、まとめ記事では検索ボリュームの大きいビッグキーワードを狙い、個別記事ではまとめ記事で狙うキーワードに関連するロングテールキーワードを狙います。
まとめ記事と個別記事で狙うキーワード例 |
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ポイントは、キーワード同士の関連性が高いものを選択すること。
上記例のように、まとめ記事で狙う「メインキーワード」に対し、個別記事では「メインキーワード ○○○○○」のように、メインキーワードとの掛け合わせの複合ワードを選ぶ形になるでしょう。
キーワード選定の際は、関連キーワードを調査するようにしてください。

関連キーワードとは?調査方法やSEO対策での活用について
- WordPress運営のコツ
見出し構成を考える
次に、選んだキーワードの検索意図を満たせるような見出し構成(≒ 目次)を考えましょう。
検索意図とはユーザーが検索した目的(どのような疑問や悩みを解決したいのか)のこと。
Googleの検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードに対して最適なページを検索結果の上位に表示します。
そのため、まずはキーワードの検索意図を把握し、ユーザーのニーズ(問題、悩み、疑問、欲求)を解決するような見出し構成(記事全体の構成)を考えることが大切です。
キーワードの検索意図を調べるには下記のような方法があります。
検索意図を調べる方法 | 概要 |
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上位表示ページをチェック | 現在そのキーワードで上位表示されているページはGoogleが高評価を与えているページであり、検索意図を満たしている可能性が高い。同時にバーティカル検索(*1)やSGE(*2)も確認 |
ツールでキーワード調査を実施 | サジェストキーワード(*3)や再検索キーワード(*4)から検索意図を推測することができる |
- (*1)「ニュース」「画像」「動画」「地図」「書籍」などカテゴリー別に検索結果を表示するしくみ
- (*2) Googleの新しい検索機能。検索結果のトップにAIが生成した回答が表示される
- (*3) 検索エンジンでキーワードを入力したときに自動で表示されるキーワード候補のこと
- (*4) 検索エンジンで検索したページを閲覧した後に、一旦離脱し、再度検索したキーワードのこと
検索意図の詳細や調べ方については、下記の記事をご確認ください。

検索意図はSEOにおいて重要度No.1! その理由や調査方法も紹介
- WordPress運営のコツ
見出し構成を考える際のポイントは、なるべく答え・結論を早めに書くこと(結論ファースト)。
結論ファーストの見出し構成にするためには、PREP法と呼ばれるテンプレートを使うことをおすすめします。
PREP法の文章構成 |
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PREP法は、結論 → 理由 → 具体例 → 結論という流れで進める話法のことです。
わかりやすく説得力のある話法としてよく活用されていますが、会社のプレゼン資料や、ブログ記事などにも流用することができます。
ブログの記事構成・見出し構成については、下記の記事でくわしく解説しています。

ブログの記事構成の作り方!成功率の高い方法&記事を作る流れを解説
- WordPress運営のコツ
本文を書く
いよいよ、本文作成です。
まとめ記事の本文を作成する際のポイントは下記のとおり。
- ユーザーが求める情報をスムーズに満たす
- 詳細は内部リンクで個別記事へ誘導する
まとめ記事は取り扱う情報の幅が広いため、くわしく書きすぎるとどうしても長文になってしまいます。
必要な情報だけを簡潔にまとめ、詳細は内部リンクで個別記事へ誘導するのが良いでしょう。
その他、ブログ記事の書き方の手順やポイントについては、下記の記事でもくわしく解説しています。

記事の書き方を手順ごとに徹底解説!読みやすい文章の書き方と文字装飾のコツ
- WordPress運営のコツ
記事タイトルやディスクリプションを設定して公開する
本文作成後、まとめ記事の記事タイトルやメタディスクリプション(meta description)を作成し公開します。
記事タイトルやメタディスクリプションには狙っているキーワードを含めましょう。
また、記事タイトルは30〜40文字前後、メタディスクリプションは100〜120文字前後が望ましいといわれています。
各記事を内部リンクでつなぐ
まとめ記事の公開後、個別記事からまとめ記事への内部リンクを貼ります。
テキストリンクとブログカードを併用し、適切な位置にリンクを設定してください。
記事一つひとつにおこなう作業のため手間がかかりますが、とても重要な作業なため確実かつ丁寧におこないましょう。
メンテナンス(リライト)をする
個別記事と同様、まとめ記事も適宜リライトしましょう。
下記はまとめ記事をリライトするタイミングの一例です。
- 情報が古くなった
- 検索エンジンでの順位が下がった
- 狙ったキーワードで上位表示されない
ブログ記事を定期的にメンテナンスし、情報のフレッシュネス(新鮮さ)を保つことは、SEO対策としても非常に重要な作業です。
ブログ記事のリライトについては、下記の記事にくわしく解説しています。

ブログ記事のリライトのコツ!選定方法や注意点、SEOへの影響について解説
- WordPress運営のコツ
ブログのまとめ記事のよくある質問

ブログのまとめ記事のよくある質問に回答します。
まとめ記事に載せる記事の選び方は?
まとめ記事の中に掲載し、内部リンクをつなげる個別記事は、キーワードの関連性に注目して選定します。
まとめ記事と個別記事で狙うキーワード |
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上記のように、まとめ記事で狙う「メインキーワード」に対し、個別記事では「メインキーワード ○○○○○」のように、メインキーワードとの掛け合わせの複合ワードを選ぶようにしましょう。
まとめ記事のメインキーワードの検索意図を踏まえ、検索意図を解決するために必要となる個別記事を選ぶことが大切です。
個別記事のキーワードは、まとめ記事のキーワードのサジェストキーワードや再検索キーワードなどの関連キーワードから選びます。

関連キーワードとは?調査方法やSEO対策での活用について
- WordPress運営のコツ
まとめ記事と個別記事、どちらを先に作成する?
まとめ記事と個別記事の作成・公開は、どちらが先でも後でも構いません。
重要なのはトピッククラスター(まとめ記事と複数の個別記事のグループ)の構想を事前にしっかりと考えたうえで、計画的に記事作成をおこなうこと。
あらかじめ計画を立てておくことで、過不足なくキーワードを網羅できるでしょう。
まとめサイトとまとめ記事の違いはなに?
まとめサイトとは、特定の話題についてさまざまな外部サイトから情報を収集しとりまとめ、編集をおこなうWebサイトのこと。
まとめサイトには主に下記の2種類があります。
- SNSや掲示板サイト、ニュースサイトなどからコンテンツをピックアップし、まとめ直して公開するWebサイト
- ネット上にある様々な断片的な情報をピックアップし、再編集して公開するWebサイト(別名:キュレーションサイト)
これに対し、まとめ記事とは、自サイト内の特定の話題についてとりまとめ、内部リンクでつなげた記事のことです。
つまり、まとめサイトは外部サイトの情報をまとめたWebサイトのこと、まとめ記事は自サイトの関連記事をまとめた記事ということですね。
ブログのまとめ記事を作ろう!

本記事では、ブログのまとめ記事について解説しました。
ブログのまとめ記事は、そのブログ内で取り扱っている特定の話題について、複数の個別記事をまとめるための記事です。
1つのまとめ記事と、複数の個別記事をセットとすることで、トピッククラスターを形成。
ユーザビリティを高めるとともに、SEO対策としても有効とされています。
ブログのまとめ記事は、以下の目的で作成します。
また、まとめ記事の書き方は下記の手順のとおりです。
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