オウンドメディアとは、広義では企業が持つメディアの総称ですが、狭義では自社で保有・運営する情報発信メディアのことです。
Webサイト上で情報発信をおこなうことで自社の商品・サービスに興味をもってもらい、最終的には売上につなげることが目的となります。
オウンドメディアは広告と違い露出のたびにコストが発生することがないため、中長期的にとてもコストパフォーマンスの高いPRツールとなるでしょう。
本記事ではオウンドメディアの基礎知識はもちろん、オウンドメディアの作り方を徹底解説。
実際にオウンドメディアを作る過程を、準備編、サイト制作編、コンテンツ(記事)制作編、保守・運用・分析編の4つの段階に分けてくわしく紹介します。
また、費用相場や注意点についても触れていますので、これからオウンドメディアの開設を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
- ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。
目次
オウンドメディアとは?

そもそもオウンドメディアとはどんなものなのでしょうか?
まずはオウンドメディアの定義を確認しましょう。
オウンドメディアは自社のメディア全般のこと
オウンドメディアとは、広義には自社が保有するメディアの総称です。
ホームページをはじめ、SNSで発信したコンテンツやブログ、自社発行のパンフレットなど、すべてのメディアが該当します。
しかし実際には、オウンドメディアという言葉はもう少し狭い意味で使われることが多くなっています。
それは、メディアを「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つに分けて考えるためです。
オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディアの違い
企業が運営するメディアの種類は、オウンドメディアのほかに「ペイドメディア」と「アーンドメディア」があります。
この3つの総称を「トリプルメディア」といいます。
オウンドメディア |
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ペイドメディア |
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アーンドメディア |
|
それぞれの違いは下記のとおりです。
オウンドメディア
オウンドメディアは、自社が保有・運営する情報メディアのこと。
自社の既存顧客、および潜在的な顧客に興味関心を持ってもらえるようなコンテンツを掲載するメディアです。
情報発信に特化したWebサイトや企業ブログなどが該当しますが、広い意味ではDMやパンフレットなども含まれるでしょう。
たとえば、コーヒーメーカーの企業が運営するメディアであれば、コーヒー豆の種類・コーヒーの美味しい入れ方・コーヒーに合う洋菓子の紹介などなど、コーヒーに関するあらゆる情報を扱う情報サイトが該当します。
ユーザーとの関係性を構築する役割や、新規顧客を獲得する役割を担います。
ペイドメディア
ペイドメディアは費用を支払って広告やコンテンツを掲載する他社が保有・運営するメディアのこと。
Webメディアのほか、4マス媒体の広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)も該当します。
ペイドメディアを活用する場合、より素早くたくさんのユーザーにアプローチできます。
しかし費用が高額になるため、予算に余裕がない企業には向いていません。
アーンドメディア
アーンドメディアは、企業や製品に関する情報が、第三者(消費者など)によって自発的に発信・拡散されるメディアです。
たとえばSNS・ブログ・口コミサイト・Q&Aサイトなどが該当します。
アーンドメディアは、利害関係のない消費者自身が自発的に発信する情報のため、信頼性が高い情報として受け取られ、他の消費者の購買行動につながりやすいといえます。
情報がユーザーに拡散されれば多くの人の目に触れ、売上やブランド認知の向上が期待でますが、企業側はユーザーのリアクションをコントロールできないというリスクもあります。
企業におけるオウンドメディアの重要性

ではなぜ、企業のオウンドメディアが重要視されているのでしょうか?
次の3つの観点から見ていきます。
自社のファンを育成できる
オウンドメディアの構築により、自社製品やサービスを認知してもらうだけでなく、顧客との接点(タッチポイント)をより多くに作れるようになります。
コンテンツの作成の仕方を工夫することで、潜在顧客・顕在顧客とさまざまな顧客にアプローチすることができます。
また、ユーザーに対して継続的に付加価値を提供する場にもなります。
専門性の高いコンテンツの発信は、ユーザーからの信頼感を高め、自社のブランディングへとつながるでしょう。
中長期的な取り組みによって、ファン化した顧客は再訪するようになります。
その中から商品やサービスの再購入につながることを考えれば、オウンドメディアの重要性を理解できるでしょう。
費用対効果が高い
オウンドメディアを運営するにあたって費用は自社でおこなう場合と外注する場合で大きく変わります。
たとえばすべて自社で作業をおこなう場合の費用は、最低限ドメイン代とサーバー代があれば大丈夫です。
この場合年間の費用を考慮しても(やり方によりますが)数万円ほどですみます。
- ※ただしここには構築や保守・運用・分析・記事制作・編集・コーディング・デザインなどを担当する人の工数などが含まれていないため、実際にはそれらも考慮する必要があります。
仮にこれを外注する場合、100万円以上の金額になってしまうこともあります。
保守・運用・分析・記事制作などで継続的に費用がかかることも考慮する必要があるでしょう。
しかし、オウンドメディアが立ち上がり、Webからの受注が見込めるようになった場合、利益が運営コストを超えることも十分に期待できます。
たとえば運営コストが年間100万円かかったとしても、利益が10万円の商品・サービスが月1つでも売れれば採算はとれることになりますよね。
外部のWebサイトやSNSなどに広告を出したり、営業スタッフが直接商品を販売するコストを考えれば、
自社のオウンドメディアから商品・サービスが売れることは圧倒的にコストパフォーマン(費用対効果)が高いと言えるでしょう。
コンテンツが自社の財産となる
オウンドメディアは、集客という観点ではよく広告が比較対象に挙げられます。
広告はお金を支払って集客するため、支払った分の集客が可能です。
その一方で、継続的な効果を得るためには、費用を払い広告を打ち続ける必要があります。
それに対してオウンドメディアは、作成したコンテンツが蓄積され、企業の財産として残り続けます。
残り続ける限り効果を発揮してくれるため、中長期的な視点でいえば、オウンドメディアを運用していくことのメリットは非常に高いといえます。
オウンドメディアの作り方【準備編】

実際にオウンドメディアを構築する場合どうすればよいのかを解説します。
大きく分けて「準備」「構築」「コンテンツ作成」「保守・運用・分析」の4つに分けて見ていきましょう。

まずは「準備」のフェーズから確認しましょう。
オウンドメディアの目的を明確にする
オウンドメディアを作る目的が明確でなければ、途中でプロジェクトが止まってしまう可能性があります。
振り出しに戻るような事態を回避するためにも、目的を明確にしてから取り組むことが大切。
ここでは、オウンドメディアを作る目的として考えられるものを紹介していきます。
サービスおよび商品の購入数増加
オウンドメディアの目的としてよくあるのが自社サービスや商品の購入者を増やすこと。
オウンドメディアは一般的な広告と違い、世の中で需要のある情報(悩み・問題などの解決方法など)を発信するコンテンツを作成し、そのなかで商品・サービスを紹介することでファンを増やし最終的に購入に結び付けます。
広告のような押し売り的な表現ではなく、自然な流れでサービスや商品を紹介することが可能です。
ブランディング
企業のコーポレートサイトの場合、会社の情報が知りたい、採用に応じたいといった目的がなければ見る機会は少ないでしょう。
一方のオウンドメディアでは、自社の商材に限らずさまざまな情報の検索をおこなったユーザーの目に留まることができます。
たとえば自社商材が「ホームページ作成ツール」だとした場合、「ホームページの作成方法は?」「ホームページとはなにか?」「ホームページ作成にかかる費用は?」を検索する人向けのコンテンツを用意する、といったイメージです。
その中で自社商材の紹介をからめれば、認知度の向上が期待できるでしょう。
コンテンツが検索上位に表示されれば、よりブランディング効果を高めることが期待できます。
新規リードの獲得
オウンドメディアを運用していくと、新規リードの獲得にも貢献できます。
新規リードとは「見込み客」、つまり現段階で購入に至らないものの、いずれ購入する可能性がある人のことです。
オウンドメディアで情報発信することで、検索やSNSからのアクセスが増加しますが、
こうして訪れる人の多くは、自社サービスや商品に興味があるから訪れているわけではなりません。
しかし、その分野には興味・関心のある人なので、将来的には商品を購入してくれる可能性があるのですね。
採用課題の解決
オウンドメディアを作る場合、なにも内容は自社商材の関連情報に限る必要はありません。
たとえば、自社の採用に特化したオウンドメディアを立ち上げて、継続的に採用課題を解決しようとしている会社もいます。
人材を採用する際には、自社のビジョンに共感してくれる人材を採用したいものです。
しかし、入社後でなければわからないこともあるため、採用後のミスマッチが双方に起こり得ます。
こうした要望に応える形で、実際に働く社員の働き方などにフォーカスしたコンテンツを発信するのも一つの手です。
コンテンツを閲覧してくれた人は自社のビジョンへの理解が進みますし、そのなかから共感してくれる人材の獲得も期待できます。
集客チャネルを決定する
集客チャネルとは、一言でいうと集客の経路のこと。
集客経路はさまざまであり正解はありません。
そのため、自社に最適な集客経路を選択する必要があります。
オウンドメディアはただ作ればよいというものではありません。
作成したコンテンツを閲覧してもらって初めて効果が発揮されるため、あらかじめ集客についても考えておくことが重要です。
ここでは大きく検索(SEO)、SNS、広告の3つによる集客を解説します。
検索で集客する(SEO)
SEOとは日本語で「検索エンジン最適化」と訳され、Googleなどの検索エンジンで上位表示を狙うための対策のこと。
オウンドメディアが検索エンジンで上位表示されれば、広告費用をかけずともアクセス数の増加、結果的に売上につながります。
検索エンジンは世界中の多くの人に利用されているために、24時間365日つねに集客を期待できるでしょう。
SNSで集客する
SNSの特徴の一つは、フォロワーなどの機能によって固定ファンが作れることです。
また、シェア機能による拡散力があるのがSNSのメリット。
固定ファンが増えてくれば爆発的な情報拡散も期待できるでしょう。
しかし、中長期的な露出が見込めるSEOとは異なり、SNSの投稿は短期間しかユーザーの目に触れません。
実際に、SNSで数ヵ月前に投稿されたコンテンツをわざわざ遡って見る機会は多くないでしょう。
つまり、短期間しか見られない理解したうえで、トレンドを意識した投稿を継続的に発信していく必要があります。
そのうえで、自社のオウンドメディアへの誘導をおこなうことになりますので、ある程度の運用工数は覚悟する必要があります。
広告で集客する
広告を利用する場合、集客の都度コストがかかることになります。
しかし、キャンペーンページや自社商材の紹介が中心のページなど、検索での集客が難しそうなページの場合、広告での集客もおすすめです。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、構築するオウンドメディアの具体的な読者像を指します。
ターゲットとは異なり、年齢・居住地・家族構成・性別・収入・職業・勤務先・役職・勤務状況・仕事上の課題・趣味・休日の過ごし方など、一人の人物を想定して詳細に属性を設定します。
例えば下記の例を見てみましょう。
自社商材が「ホームページ作成ツール」の場合のペルソナ例 |
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このように詳細なペルソナを設定することで、その人がどのような状況におかれており、どのような問題解決の方法を提示するべきかが見えてくるでしょう。
どんなタイミングで、どのようなタッチポイントを用意すべきか、どのような価格帯の商品を提案すべきかも見えてきます。
これらが分かれば、オウンドメディアにどんな記事を書くべきか、どんなキーワードで検索上位表示を狙うべきかも決まってきますよね。
ペルソナを設定することで得られる効果 |
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……など |
KPIを設定する
KPI(Key Performance Indicator、要業績評価指標)とは、目標の達成度合いを計測・監視する目的で数値化した指標のこと。
最終的な1つのゴール(KGI)に対して、ゴールに至るまでに必要となる複数のプロセスがKPIです。
たとえば最終的なゴール(KGI)を「オウンドメディアからの商品販売数」とした場合、そこに至るまでの「アクセス数」「公開記事数」「主要キーワードの検索順位」「商品詳細ページへの遷移数」……などがKPIになり得るでしょう。
KPIを設定することで、KGIが達成できた時・できなかった時の原因分析がしやすくなります。
原因が特定できれば対策が打てるため、KPIは目標達成のための必須事項といえるでしょう。
予算を確保する
オウンドメディアを作るためには、オウンドメディアのサイト構築費用、コンテンツ(記事)作成費用、サーバー代・セキュリティ対策などの保守管理費用が必要です。
オウンドメディアはWebサイトを作った時点でゴールではなく、継続的に運営していくことになるため、保守管理やコンテンツの制作費用など継続的に資金が必要となる点に注意してください。
また、自社制作の場合はオウンドメディア担当者の人件費、外注する場合は外注費用が発生します。
規模に応じた予算がかかるため、事前に想定しておくことが大切です。
詳細についてはオウンドメディア構築を外注する際の費用相場をご確認ください。
また、ホームページ作成費用については、下記の記事を参考にしてください。

ホームページ作成の費用はいくら?相場や内訳、外注・自作のメリットデメリットを解説
- WordPressの始め方
構築方法を決める
オウンドメディアを作る際には、大きく自社構築と外注の2つの方法があります。
自社構築する場合
コストをかけたくない場合や、自社で運営可能なスキルを持っている企業は、自社構築することが可能です。
自社でオウンドメディア構築のすべてをまかなえれば、費用を最小限に抑えられます。
ただし、オウンドメディアの運営は想像以上に時間と労力がかかります。
そのため、運営を担当する従業員にかかる負担も考慮したうえで自社構築することを決めてください。
プロの業者に外注したほうが、結果的に保守・運用費が少なくすむ場合もあります。
また自社構築といっても、サーバー・CMSなどのすべてを構築するのか、もしくは無料サービスを使用するのかの2つがあります。
オウンドメディアの立ち上げに無料サービスを使うパターンは多くありません。
もし検討している場合はホームページの作成方法に関する記事もご覧ください。

ホームページの作成方法|おすすめの無料サービスも紹介
- WordPressの始め方
外注する場合
オウンドメディアを外注する場合は、サイト構築の部分だけを依頼するのか、毎月の保守管理も依頼するのか、コンテンツ(記事)制作なども含めるのか、などいくつかのパターンがあります。
すべて同じ会社に依頼するパターンもありますし、それぞれ依頼先を分けたり、一部分を自社で巻き取ったりするパターンもあります。
当然、外注する部分が多くなるほどコストがかかるので、予算に応じて決めましょう。
運営体制を決める
オウンドメディアの運営は、ほかの業務と兼任できるほど簡単な業務ではありません。
オウンドメディアの成果を出すには、専任の従業員をアサインすることも考える必要があります。
また、専任の担当者を決めたとしても、メディア規模(コンテン数や更新頻度)によっては1人での管理運営が厳しいこともあります。
どうしても社内リソースによる人員確保が難しい場合は、一部業務を外注することも検討したほうがよいでしょう。
オウンドメディアの作り方【構築編】

準備が終わったら、次はサイト構築のフェーズです。
前述のとおり、構築のフェーズからは自社で作る場合と外注する場合の2パターンにわかれます。

それぞれどのように進めていくのかを解説するので、どちらが自社に適しているのか考えてみましょう。
自社構築する場合
まずは、自社で構築する際の工程を解説します。
自社メディアの基盤となる部分のため、しっかりと確認しておきましょう。
ドメイン・サーバー・CMSを選定する
まずは、オウンドメディアを作るために必要なドメインの取得とサーバーの契約をおこないます。
ドメインとは、インターネット上の住所と考えるとよいでしょう。
サーバーは、インターネット上でいう土地のようなもの。
住所であるドメインを置く場所であり、ドメインとサーバーを紐づけすることでWebサイトの運営をおこないます。
自社でサーバーを用意するのはコストもリソースもかかるため、レンタルサーバーを契約するのが一般的です。
オウンドメディアを初めとするWebサイトは、その土地(ドメインとサーバーを紐づけした場所)に建てる家のような存在。
ドメインとサーバーを紐づけした土地がなければ、自社のオウンドメディアを構築する場所はないということになります。
ドメインやサーバーを選定したのち、CMSの選定もおこないます。
CMS(Contents Management System)とは、Webサイトの制作や、管理・更新をおこなうためのシステムのこと。
コンテンツに含まれるテキストやレイアウト、画像などを一元管理できます。
CMSがなくてもWebサイトを作ることは可能です。
ただし、HTMLやCSSといった専門知識が必要なため、そのような専門知識がなくてもコンテンツを管理できるCMSを使用します。
オウンドメディアを制作するCMSはWordPress(ワードプレス)がおすすめです。
WordPressは世界シェアNo.1のCMSであり、初心者でも簡単にWebサイトの制作や更新をおこなうことができます。
WordPressは簡単に導入できるだけでなく構築や運用に関する情報も豊富のため、もしCMSに迷った場合はまずはWordPressからはじめるのをおすすめします。
必要な機能を洗い出して要件定義をおこなう
オウンドメディアには、自社の商品・サービスの特性に合わせた機能が必要です。
たとえば、オンラインで商材を購入できるようにするならレコメンド機能やソーシャルボタン、ユーザーレビューなどの機能が必要でしょう。
営業スタッフとの商談や提案などが必要な商材であれば問い合わせフォームや資料請求をおこなえる機能が必要となります。
また、ユーザーから見えなくとも必要となる機能もあります。
たとえばオウンドメディアのコンテンツを自動でバックアップする機能や、公開したコンテンツを自動的にSNSに投稿する機能などがあります。
機能は後付けすることも可能ですが、こんなはずじゃなかった、とならないようにあらかじめ出来るだけの洗い出しをしておきましょう。
なお前述したWordPressでは、こうした機能の多くをプラグインで初心者でも簡単に実装可能です。
以下の記事でも紹介していますので、ぜひご確認ください。

WordPressのおすすめプラグイン18選!必ず入れたい定番から運営が楽になるものまで
- WordPressの使い方/操作方法
サイトデザインを決める
Webサイトのロゴや文字のフォント、サイト全体の色使いなどは、ユーザーから見た印象を左右する重要な要素です。
そのため、デザインを決める際は、オウンドメディアのコンセプトを意識するとよいでしょう。
企業のテーマカラーやブランドイメージから決めるのもおすすめです。
デザインが決まったら、実際にサイト制作を開始します。
ユーザーに配慮したオウンドメディアを構築するためにも、とくにフロントエンド(JavaScript、HTML、CSSなど)の専門知識のあるエンジニアが対応し、ユーザビリティ(ユーザーの操作性)を第一に作るのが理想です。
また、オウンドメディアでもっとも重要な集客チャネルは検索です。
SEO(検索エンジン最適化)対策の知識があるメンバーもアサインし、検索上位表示を意識したWebサイトにしましょう。
最適な人員がいない場合、SEOコンサル会社などに協力を求めるのもおすすめです。
外注する場合
自社内に開発スキルのある従業員がいない、または機能やデザインにこだわりたいといった場合は、専門の制作会社に外注するのがおすすめです。
自社制作よりもコストがかかることになりますが、高品質な仕上がりが期待できます。
ただし、依頼する業者によって仕上がりの品質は異なります。
コストにも違いがあるため、外注する際は慎重に検討する必要があります。
ちなみに、外注するからといって自社の負担がゼロになるわけではありません。
自社のコンセプトやデザインイメージ、機能の詳細を正しく伝えるため、制作会社との間で綿密なすり合わせをおこなう必要があるでしょう。
オウンドメディアの作り方【コンテンツ作成編】

オウンドメディアの制作は、リニューアルをしない限りは、はじめの1回のみですが、コンテンツ(記事)作成は運用期間中ずっとおこなうことになります。
そのため、より慎重に検討することが大切です。

ここからは、コンテンツの作成方法について解説します。
自社で作成する場合
自社でコンテンツ(記事)を作成する場合、大きく「対策キーワードの選定」「コンテンツ構成(目次)の作成」「コンテンツ構成に沿ったコンテンツの作成」、
そして「クオリティチェック」の4つのステップが必要です。
対策キーワードの選定
キーワードとは、ユーザーが検索エンジンに入力する文字列のこと。
検索上位表示を目指すためには、この検索キーワードを意識したコンテンツ作りが重要です。
ユーザーがどんな悩み・疑問・欲求を解決しようと考えているのか、どんな情報を求めているのかを把握しましょう。
これを「検索意図」と呼びます。
検索意図を把握し、ユーザーが求めている情報を提供することが、コンテンツ作りのもっとも対策な要素となります。
また、対策キーワードを選定する際には検索ボリュームも大切です。
検索ボリュームとはそのキーワードがどのくらい検索されているかを意味しますが、その情報にどのくらいの需要があるのかを把握する重要な要素です。
キーワードについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。

【検索キーワード】の調べ方・選定方法・効果的な活用のしかたを徹底解説
- WordPressの使い方/操作方法
コンテンツ構成(目次)の作成
キーワードが決まったら、次はコンテンツの構成を考えます。
これは、これから作ろうとしているコンテンツの目次(見出し構成)を意味します。
※コンテンツ構成の例

コンテンツ構成を作成する際は、まずはもっとも重要な情報(ユーザーが求める情報)がコンテンツの冒頭や前半に記載されていること(結論ファースト)を意識しましょう。
結論や最重要情報を述べたあとに、その理由、具体例や根拠などの詳細という順序で話を進めていき、最後に再び結論でまとめます。
これをPREP法と呼びます。
P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(具体例)
P=Point(結論)
結論 → 理由 → 具体例 → 結論という流れで構成することで、言いたいこと(結論・答え)がすぐに伝わり、読み手にも分かりやすい納得感のある説明ができます。
コンテンツ構成に迷ったら、このPREP法を使ってみましょう。
コンテンツ構成に沿ったコンテンツの作成
実際にコンテンツを作成(記事執筆)するフェーズでは、ユーザーにとって読みやすく、正確に理解できるように意識することが重要です。
箇条書き、図解、文字修飾、重要な部分のハイライトなど、さまざまな工夫をしましょう。
記事の書き方については、下記の記事でくわしく解説しています。

記事の書き方を手順ごとに徹底解説!読みやすい文章の書き方と文字装飾のコツ
- WordPress運営のコツ
クオリティチェックをおこなう
クオリティチェックでは、誤字脱字や表記ゆれはもちろん、ファクトチェック(事実確認)、表現の練り直しなどをおこないます。
自身で執筆する場合、誤字などがあっても気付きにくいものです。
第三者にチェックしてもらうのが理想ですが、それができない場合は、時間をおいてじっくりと読み直してみる、声に出して読んでみるなど、より丁寧なチェックが必要です。
外注する場合
コンテンツ作成は制作会社に外注することも可能です。
外注の方法は、最終チェック以外のすべての作業を丸ごと依頼するパターンもあれば、原稿作成の部分だけ依頼するパターン、SEO対策も含めて依頼するパターンなどさまざま。
オウンドメディアへのアクセスはそのほとんどが検索経由なので、SEOに強い制作会社を選ぶようにしましょう。
また、オウンドメディアの最終的な目的は、自社のサービス・商品をユーザーに知ってもらうこと、興味をもってもらうことです。
そのためには、制作会社側にもしっかりと自社商材を理解してもらうことが重要。
しっかりと連携をとりながら、商材の魅力や伝えたいことがエンドユーザーに伝わるようにしましょう。
オウンドメディアの作り方【保守・運用・分析編】

コンテンツ(記事)の公開後も、継続的にオウンドメディアの保守・運用・分析をおこなう必要があります。

保守
オウンドメディアの保守には、以下のような作業が含まれます。
- 機能の追加・修正
- CMSのバージョンアップ
- サーバーメンテナンス
……など
オウンドメディアを維持していくためには、必要に応じて機能の追加・修正をおこなう必要があります。
たとえば、おすすめの記事を紹介する機能の追加やお問い合わせ機能の拡充などがあります。
また、ドメインやサーバーには契約期間があるため、更新や情報管理をおこなう必要もあります。
ほかにも、CMSのバージョンアップやサーバーメンテナンスなど、環境を最新の状態に保つ作業もおこなわなければなりません。
これらの作業は、サイト機能を維持向上していくために必要なものであり、多くの場合エンジニアの力が必要です。
自社内でエンジニアリソースが確保できない場合、外注も可能です。
運用
オウンドメディアの運用では、以下のような作業が想定されます。
- バックアップの取得
- コンテンツの情報更新(リライト)
- 画像などの修正対応
- お問い合わせ対応
……など
コンテンツは作成したら完了ではなく、必要に応じて情報や画像を修正・更新する必要があります。
たとえば「ホームページ作成ツール」に関するコンテンツであれば、新しいツールがリリースされたら加筆、サービス終了したツールがあったら削除をおこなう必要があるでしょう。
またオウンドメディアからきたお問い合わせへの対応もおこなう必要があります。
効果測定と分析
定期的な効果測定と分析は、オウンドメディアを改善していくうえで不可欠な業務です。
オウンドメディアの効果測定は、PV(ページビュー)数、検索順位や検索キーワード、CV(コンバージョン)数やCVR(コンバージョン率)などの数値を定期的に計測します。
PDCAを繰り返すことで、より良いオウンドメディアに改善していくことができるでしょう。
効果測定・分析も、自社でおこなう方法と外注する方法の2パターンがあります。
自社でおこなう場合
オウンドメディアの効果測定を自社でおこなうには、アクセス解析ツールを利用すると便利です。
無料で使えるアクセス解析ツールも多いので、これらを利用しましょう。
以下におすすめのツールをいくつかピックアップして紹介します。
Google アナリティクス

滞在時間 | ユーザーが1ページにどれくらい滞在しているか。滞在時間が長いほど、ユーザーにとって有益なコンテンツである確率が高い |
---|---|
コンバージョン率 | コンバージョン(CV)とは、商品購入や資料請求などそのメディアに設定したゴールのこと。コンバージョン率(CVR)が高いページは、売上貢献度がが高い重要なページといえる |
直帰率 | 直帰とは、ユーザーが1ページだけ閲覧し、サイトから離れたこと。ユーザーにとって有益だった場合でも直帰率が高いことがあるため、一概に判断することが難しい。 |
なお、Googleアナリティクスについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。

【最新版】WordPressとGoogleアナリティクスを連携・設定する方法
- WordPressの使い方/操作方法
Google サーチコンソール

Googleサーチコンソールは、Googleの検索結果上のパフォーマンスを確認できるツール(無料)。
そのページにどのような検索キーワードから流入があるか、キーワードごとの検索順位やユーザービリティ指標などを調査できます。
オウンドメディアのアクセスのほとんどは検索経由のため、サーチコンソールは必ず連携するようにしましょう。
なお、サーチコンソールについては、こちら記事も合わせてご確認ください。

【最新版】WordPressをGoogleサーチコンソールに登録・設定する方法!
- WordPressの使い方/操作方法
Microsoft Clarity

Microsoft Clarityは、無料のヒートマップツールです。
ヒートマップツールとは、記事がどこまで読まれたか、どこのリンクがどのくらいクリックされているかなどを、サーモグラフィーのように視覚的に確認できるツールのこと。
おもにWebサイト内のコンテンツを改善するために利用し、コンテンツ構成(見出し構成)の変更や、コンテンツの追加・削除などの参考となります。
外注する場合
オウンドメディアのアクセス解析を外注することは稀ですが、専門的な知識が必要となるSEO対策の部分などは、SEOコンサルティング会社などに依頼することも多いです。
SEOコンサルはアクセス解析のほかに、最新の検索アルゴリズムの動向に基づいた改善提案をおこなってくれるため、検索流入を強化したい場合は依頼を検討してみましょう。
オウンドメディア構築を外注する際の費用相場

オウンドメディアを作るにあたって、費用相場はどれくらいなのでしょうか。
構築費用、保守・運用費用、コンテンツ作成費用の3つについてそれぞれ解説します。
なお、ホームページ作成にかかる費用については、以下の記事でもくわしく解説しています。

ホームページ作成の費用はいくら?相場や内訳、外注・自作のメリットデメリットを解説
- WordPressの始め方
構築費用
- 小規模:20万円~
- 中規模:50万円~100万円
- 大規模:100万円以上
オウンドメディアの構築費用は、安くても20万円~ と考えておくとよいでしょう。
構築するオウンドメディアの規模、盛り込む機能などによって金額は大きく変わるので、20万円というのはあくまでも最低ラインです。
ある程度の規模の場合50万~100万円、大規模であれば100万円以上かかることもあります。
まずは業者としっかりと相談し、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
保守・運用費用
- 最低限:年額3万円程度
- システム改修などを含む:月額5,000円~5万円
保守・運用には以下のようなものが含まれます。
- ドメイン代
- サーバー代
- システム改修
- コンテンツのアップロード
- バックアップなどの定期作業
最低限必要となるドメイン代やサーバー代は、年額3万円ほどが平均値です。
システム改修などは、その内容やオウンドメディアの規模によっても変わりますが、おおむね月額5,000円~5万円ほどと考えておきましょう。
オウンドメディアの運用には多くの人材が携わるため、保守・運用費用の大半は人件費が占めることになります。
大規模なメディアを高頻度で更新する場合、人件費のみで月額100万円以上かかるケースもあります。
サポートの範囲によっても費用は変動するため、詳細は見積りを取って確認しましょう。
コンテンツ作成費用
- 1記事:5~10万円程度
コンテンツ(記事)の制作費用は依頼先の制作会社によって異なりますが、企業のオウンドメディアの場合、1記事あたり5~10万円ほどが相場です。
この中には記事の執筆、ディレクション(編集やスケジュール管理)、キーワード選定や提案が含まれる場合が多いです。
また付加サービスとして、専門家による監修やプロカメラマンによる写真撮影、インタビューなどを別途依頼できる制作会社もあります。
オウンドメディアにより注力したい場合、こうした費用も想定しておくとよいでしょう。
オウンドメディアを作る際の3つのポイント

ここでは、オウンドメディアを作る際におさえておくべき3つのポイントを紹介します。
SEO対策に取り組む
一般的なオウンドメディアの場合、アクセスの大部分は検索からの流入です。
つまりオウンドメディアの集客でもっとも重要なのはSEO対策ということ。
SEOに影響する要素は数百種類以上あるといわれており、対策もさまざまなものがあります。
代表的なSEO対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- ページの表示速度を改善する
- 正しいソースコード(HTMLやCSS)を使う
- パンくずリストなどのナビゲーションを充実させる
- シンプルで分かりやすいディレクトリ構造にする
- レスポンシブデザインを採用する
- 良質な被リンク(外部リンク)を得る
- 関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクでつなぐ
- クローラビリティを最適化する
- ユーザビリティやユーザーエクスペリエンスを追求する
- E-E-A-Tを強化する
この他にもたくさんの対策がありますが、もっとも重要なのはユーザーの検索意図に沿った有益なコンテンツを作ること。
いくら技術的なSEO対策を施しても、情報の内容がユーザーが求めるものでなければ何の意味もありません。
ユーザーが何を求めているかを知り、ユーザーのニーズ(悩み・問題・欲求)を解決する情報を提供することが、一番のSEO対策になるのですね。
情報はつねに最新に保つ
コンテンツの情報が古いままではユーザーを失望させ、オウンドメディアひいては企業全体の信頼をも失墜させてしまいます。
また情報のフレッシュネス(鮮度)はSEOにも影響するため、アクセスや収益にも悪影響を与えてしまうでしょう。
コンテンツ公開後も定期的にリライトをおこない、つねに最新の情報に保つようにしてください。
継続的に運用できる体制を作る
オウンドメディアは中長期的に運営を続けるなかで、事業の利益に貢献するプロジェクトです。
最低でも数年単位でこつこつとコンテンツを増やしていき、過去のコンテンツも定期的にメンテナンス(リライト)しなくてはなりません。
つまり、オウンドメディアの目的を達成させるためには、継続的に運用できる体制を作る必要があるということ。
継続運用ができないとせっかくの投資が無駄になってしまうので、長期運用を見越した人材確保・予算確保・目標設定をおこないましょう。
オウンドメディアを作る際の注意点

オウンドメディアを作る際には、以下の点に注意して取り組みましょう。
成果が出るまでには時間を要する
オウンドメディアは、成果につながるまでに時間を要するプロジェクトです。
コンテンツを公開したからといって、すぐ検索エンジンで上位表示されるわけではありません。
平均で数ヶ月~半年、状況によっては1年以上経過しても成果が見られないことも珍しくないでしょう。
しかし検索上位に表示されるようになれば、24時間365日ユーザーが訪問してくれますし、広告出稿などに比べはるかに低コストで集客できるようになります。
一度作成したコンテンツは財産になるため、オウンドメディアは中長期的な視野で進めていくことが重要です。
コツコツと時間をかけて、着実に前進していく意識が必要となります。
データ分析をもとにした継続的な改善が必要
オウンドメディアは、やみくもにコンテンツを追加すればいいわけではありません。
アクセス解析をもとに分析や仮説検証をおこない、PDCAをまわして継続的に改善を続けていく必要があります。
KGI・KPIを定め、毎週・毎月のレポーティングと、チーム内での定期ミーティングを実施しましょう。
デザイン部門やWeb制作部門、SEOコンサルなどと連携しつつ、協力してブラッシュアップできる体制を作ることが理想ですね。
オウンドメディアの作り方 まとめ

オウンドメディアとは、企業が保有するメディアの総称。
狭義では、自社で保有・運営する情報発信メディアであり、最終目的は自社の商品・サービスに興味をもってもらい、売上につなげることです。
オウンドメディアは広告と違い露出のたびにコストが発生することがないため、中長期的にとてもコストパフォーマンスの高いPRツールとなるでしょう。
オウンドメディアの作り方にはさまざまなパターンがありますが、まず準備段階を経て、サイト構築、コンテンツ作成、保守・運用・分析と、段階を踏んで進めていきます。
それぞれの段階で、自社で作業をおこなう・外注するという2つの選択肢があるので、人員や予算と照らし合わせながら決めていきましょう。
オウンドメディアのコンテンツ(記事)を作る際にもっとも大切なのは、ユーザーニーズ(検索意図)を正しく把握し、これに沿った情報を提供すること。
ユーザー満足度の高いコンテンツをこつこつと作り、オウンドメディアや企業全体の信頼感を向上させることで、企業の利益に貢献できるオウンドメディアに成長させることができます。
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