検索エンジンで上位表示させるには?SEO対策の基本を解説

Webサイトのアクセス数を伸ばすには、検索エンジンで上位表示させることがもっとも効果的な方法です。

そして、そのために必要なのがSEO対策です。

SEO対策というと昔はテクニック中心に語られることが多かったのですが、検索エンジンの進化とともに小手先のテクニックは通用しなくなりました。

現在のSEO対策はコンテンツの内容やユーザーの利便性、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が大きく評価に影響するようになってきたのです。

本記事では現在の検索エンジンで上位表示させるために必要な知識(検索エンジンの仕組みや検索アルゴリズムについて)や、最新のSEO対策について解説します。

  • ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。

目次

監修者
サンツォ(吉岡 智将)

ブログ歴10年、マーケティング歴20年の副業ブロガー、SNSインフルエンサー。ブログやアフィリエイト、WordPressのノウハウを教えるWebサイト『マクサン』の運営者。ブログ収入の累計は億を超え、月100万円以上の収益を継続的に稼ぎ続ける。現在はブログのオンラインサロン『マクサン』の共同オーナーを務め、延べ800以上のブログ相談や初心者へのコンサルティングをおこなっている。そのほか12万人以上のフォロワーを抱えるInstagram『ベランダ飯』やブログ『ベランダ飯』など、複数のブログやSNSの運営に携わる。

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検索エンジンの上位表示とは

Webサイトへユーザーを集める(集客する)方法はいくつかありますが、もっとも効果的な方法はGoogleなどの検索エンジンに上位表示(例:1ページ目、10位以内)させることです。

そして、検索エンジンで上位表示させるために必要になるのがSEO(検索エンジン最適化)対策です。

本章ではまず、検索エンジンとは何か、検索エンジンで上位表示されるメリット、SEO対策が必要な理由などについて説明します。

そもそも検索エンジンとは

検索エンジンとは、Google・Yahoo!・Bingなどの検索サービスで採用されている検索&一覧表示システムのことです。

利用者がキーワードを入力すると、インターネット上に公開されているWebページの中から、関連性の高いWebページの一覧を一瞬で表示してくれます。

ほとんどのネットユーザーは、まず最初に検索エンジンへ訪れ、キーワード検索をおこなうことで様々なWebサイトへ移動していきます。

検索エンジンはインターネットを利用する上で、必要不可欠の機能と言っても良いでしょう。

検索エンジンのシェア

検索エンジンでもっとも有名なのはGoogleで、世界トップのシェア率を獲得しています。

日本でもGoogleのシェアが一番高く、2位のYahoo!と合わせると90%程度を占めています。

日本の検索エンジンのシェア率(2023年11月現在)

Google Yahoo! Bing その他
75.59% 14.2% 8.98% 1.23%

検索エンジン=Google、SEO対策=Google対策

なお、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを採用しているため、単に検索エンジンという場合はGoogleを指し、SEO対策という場合はGoogleへの対策のことを指すのが一般的です。

本記事でも「検索エンジン=Google」「SEO対策=Google対策」として説明していきます。

Google検索で一番上に出てくる(上位表示される)理由

Google検索は広告収入で運営されています(参考:Google の仕組み - Google)。

できるだけ多くのユーザーに利用してもらう(=広告主の利益に貢献する)ことが、広告掲載メディアとしての価値を高め、業績アップにつながるのです。

そのため、Googleはユーザーの利便性を第一に考え、検索したユーザーにもっとも役立つページを検索結果の上位に表示します。

検索結果でユーザーに役立つ情報が得られなければ、利用する人が減って、広告掲載メディアとしての価値が低下してしまうからですね。

ちなみに、Googleの検索エンジンはインターネット上に公開されているWebページの情報をクローラーと呼ばれるbot(プログラム)によって収集し、データベースに索引(インデックス)します。

Webサイト全体(ドメイン)やコンテンツ(個々のページ)の品質を、検索アルゴリズムと呼ばれる複雑な計算式によって評価し、掲載順位を決定しています。

つまり、検索エンジンで一番上に出てくる(上位表示)される理由は、検索エンジンによってコンテンツが良質だと認められたから、ということになるでしょう。

くわしくは検索エンジンの仕組みの章で説明します。

検索エンジンで上位表示されるメリット

検索エンジンで上位表示される主なメリットは下記の4つです。

検索エンジンで上位表示されるメリット

メリット 説明
アクセス数が増加する 検索結果で上位表示されると、ユーザーの目に留まりやすくなり、Webサイトへのアクセス数が増加する
収益化できる アクセス数が増えれば、そのぶん収益が発生しやすくなる。収益化の主な方法は広告収入、自社商品やサービスの販売など
常にアクセスや収益が発生し続ける 検索結果に上位表示されている間は、時間・曜日に関係なく常にアクセスや売上が発生し続ける
広告費がかからない SEO対策そのものにはお金がかからない(ただし、時間や手間は発生する)ため、広告に比べてとても低コストで集客できる

検索結果に上位表示されれば、当然アクセスは増え、それにともない売上も増えるでしょう。

上位表示されている間は、あなたが休んでいても他の仕事をしていても、24時間365日、常にアクセスや売上が発生し続けるということになります。

また、SEO対策そのものにお金はかかりません(コンテンツやサイト制作、SEOコンサルティングなどを外注する場合は費用がかかる)。

出稿するだけでお金がかかる広告よりも、大幅にコストを抑えることが可能です。

検索上位に表示されるにはSEO対策が必要

SEOはSearch Engine Optimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。

自サイトを検索結果ページに上位表示させるための、あらゆる施策の総称です。

検索上位に表示されるには、検索エンジンに評価されやすいWebサイトやコンテンツを作成する必要があるのです。

ちなみに、SEOに影響する要素は数百あると言われていますが、SEO対策は大きく分けて以下の3つに大別されます。

  • 内部SEO:自サイトの内部におこなう施策
  • 外部SEO:外部サイトからや、世間一般的な評価を得るための施策
  • コンテンツSEO:コンテンツの中身(情報)の質や、読みやすさなどを高めるための施策

具体的なSEO対策については後述します。

検索エンジンで上位表示される仕組み

Googleの検索エンジンは、クロール → インデックス → ランキングという3つのステージを経て検索結果を表示します。

以下にそれぞれのステージの詳細と、表示順位を決定するGoogleのアルゴリズムについて説明します。

クロール

検索エンジンで上位表示されるための第1ステージがクロールです。

クロールとはクローラーと呼ばれる自動巡回プログラムが、インターネット上に公開されているWebページを巡回して、新しく作成されたページや更新されたページを検出する作業です。

GoogleのクローラーはGoogleボットとも呼ばれ、世界中のWebサイトから情報を収集するために、絶えずクロールをおこなっています。

検索エンジンが検出したページは既知のページとなり、既知のページのリンクをたどって新しいページを検出します(URL検出)。

どんなに良い情報を公開しても、それを検索エンジンに見つけてもらえなければ、誰にも読んでもらえません。

検索上位に表示されるためにはまず、検索エンジンにクロールされることが必須なのですね。

インデックス

検索エンジンで上位表示されるための第2ステージがインデックス登録です。

インデックスとはクロールしたWebページの情報を分析して、整理整頓しつつデータベースへ格納することを指しています。

検索エンジンを利用すると一瞬で結果が表示されるのは、このインデックスから情報を抽出しているからです。

インデックスに登録されていないページは検索結果には表示されません。

したがって、検索結果に表示されるためには、インデックスに登録されていることが必須となるのです。

ただし、Googleがクロールしたからといって必ずインデックスに登録されるとはかぎりません。

インデックスに登録されない場合は、下記のような原因が考えられます。

インデックスに登録されない原因
  • コンテンツの品質が低いページ
  • 重複ページ
  • サイトデザインや作りに問題があるページ

※インデックスされているかどうかは、Googleサーチコンソールなどで確認できます。

ランキング

検索エンジンの第3ステージがランキング(表示順位の決定 → 検索結果への表示)です。

ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力すると、インデックスされたデータベースの中から関連性が高く高品質であると判断されたページから順番に、検索結果ページに表示します。

その際、表示順位はユーザーの所在地、言語、デバイス(PC/スマホ)などの情報を含め、数多くの要素によって決定されます。

Webページがインデクスに登録されているにも関わらず、検索結果に表示されない場合は下記の原因が考えられます。

インデックス登録されていても検索結果に表示されない原因
  • 検索キーワードとページの関連性が低い
  • コンテンツの品質が低い

なお、Googleは検索エンジンの表示順位を上げるには、検索エンジンに焦点を当てるのではなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成することを推奨しています。

Googleのアルゴリズムとは

Googleのアルゴリズム(検索アルゴリズム)とは、検索結果の表示順位を決めるための手順や計算方法のことです。

検索エンジンはユーザーにとってもっとも有益なWebページを表示するために、さまざまな要因を検討し表示順位を決定しています。

Googleのアルゴリズムの詳細は公開されていませんが、表示順位を決める重要な要因として下記5つが挙げられています。

Googleの検索結果における重要な要因

表示順位決定の要素 説明
検索クエリの意味 検索キーワードを分析し、ユーザーの検索意図を把握・理解すること
コンテンツの関連性 検索キーワードとコンテンツの関連性が高いこと
コンテンツの質 コンテンツの品質(信頼性・独自性)が高いこと
ユーザビリティー Webサイトの利便性が高いこと(表示速度、使いやすさ、安全性など)
コンテキストと設定 コンテキストとは文脈、前後関係、状況・背景の意味。検索ユーザーの属性、現在地、検索履歴などで検索意図が変わる(検索エンジンの設定も考慮)

なお、Googleはユーザーの利便性を向上するために、アルゴリズムのアップデート(更新)を頻繁におこなっています。

そのうち、検索順位が大きく変動するような大きなアップデートがコアアップデートです。

過去におこなわれた主要なコアアップデート(以下4つ)を以下に紹介します。

パンダアップデート

パンダアップデートは2011年2月におこなわれた、コンテンツの品質に関するアップデートです。

以前は低品質なページ(*1)でも、キーワードの大量埋め込みなどのテクニックで検索結果上位に表示されることがありました。

(*1) オリジナル性の乏しいコピーコンテンツ、自動生成ページなど

その対策のために、Googleはユーザーにとって価値あるページを評価できるようにアルゴリズムを改善し、価値のないページの評価を下げたのです。

パンダアップデートの概要

実施時期 2011年2月
目的 品質の低いページを検索上位から排除
背景 コピーコンテンツ、キーワードの大量埋め込みなど品質の低いページが検索上位に表示されるケースがあった

その結果、低品質なページのランキングが低下、独自性が高くユーザーに有益なページのランキングが上昇して、SEOにおけるコンテンツの品質の重要性が高まりました。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートは2012年4月におこなわれた、被リンクに関するアップデートです。

それまでの検索エンジンは、被リンクの数が多いほど良質なページであると認識されていました。

そのため、不正な被リンク(自作自演の被リンク、お金で被リンクを購入するなど)を増やして、表示順位を上げる手法が横行していたのです。

ペンギンアップデートの概要

実施時期 2012年4月
目的 不正な被リンクを持つページを検索上位から排除
背景 不正な被リンクを増やして掲載順位を上げる手法が横行していた

その対策のため、有益な被リンクを評価できるようにアルゴリズムを改善し、不自然な被リンクを持つページの掲載順位を大幅に下げました。

ペンギンアップデートによって、作為的な被リンクは評価されなくなり、検索上位に表示されなくなりました。

モバイルフレンドリーアップデート

モバイルフレンドリーアップデートは2015~2016年におこなわれた、スマホ対応に関するアップデートです。

スマホの普及とともに、Google検索を利用する人の割合がPCよりスマホの方が多くなり、スマホ表示に対応していないWebページはユーザーの利便性を損なうようになりました。

そこで、Googleはスマホでの見やすさや操作性を向上する目的で「モバイルフレンドリー」という基準を設け、ランキング決定の指標として取り入れたのです。

モバイルフレンドリーアップデートの概要

実施時期 2015年~2016年
目的 スマホでの見やすさや操作性を向上するため
背景 スマホの普及とともにスマホで検索する人が増加して、スマホ表示への対応の重要性が高まった

モバイルフレンドリーアップデートにより、スマホ表示に対応していないWebページは、検索上位に表示されにくくなり、Webページのスマホ対応化が進みました。

健康アップデート

健康アップデートは2017年12月に日本限定でおこなわれた、健康・医療に関するアップデートです。

当時の日本では、キュレーションサイト(まとめサイト)で、信頼性の低い情報を元にした記事が大量に作成され、検索結果で上位表示される状況でした。

健康や医療に関する情報は誤った情報が拡散すると、ユーザーに大きな被害を与えるおそれがあります。

そのため、専門性の高い医師や病院・医療機関が運営する信頼度の高いWebサイトが上位表示されるようにアルゴリズムが変更されたのです。

健康アップデートの概要

実施時期 2017年12月
目的 健康・医療に関する検索結果の信頼性の向上
背景 信頼性の低い情報を元にした記事が大量に作成され、検索上位に表示されるようになった

健康アップデート以降は他の分野でも、Webページ作成者の信頼性や専門性が重要視されるようになりました。

上位表示を目指す上で確認すると良いGoogleのガイドライン

検索結果で上位表示を目指す上で確認すべきGoogleのガイドラインを紹介します。

SEO対策については、さまざまなメディアで紹介されていますが、間違った情報や古くなってしまった情報が混在しているケースが多いです。

正しいSEO対策をおこなうために、まずGoogle公式のガイドライン(以下2つ)を確認しましょう。

検索評価ガイドライン

検索品質評価ガイドラインは、Googleが検索結果の品質を評価するための判定基準をまとめたものです。

もともとは外部の品質評価者向けのドキュメントでしたが、現在ではSEO対策の指針として多くのWebサイト運営者が参考にしています。

検索品質評価ガイドラインとは
  • 検索結果の品質を評価するための判定基準まとめたもの(外部の品質評価者向け)
  • 定期的に更新され(年に数回)、英語版のみが公開されている

ただし、公開されているのは英語版(PDFファイル)のみで、約170ページと情報量もかなり多いです。

最初から通読するのは難しいので、知りたい部分だけを抜粋して、Google翻訳などのサービスで日本語に変換すれば、おおよその内容は理解できるでしょう。

なお、検索品質評価ガイドラインは頻繁に更新されているため(年に数回)、内容を解説した記事を読むだけでなく、最新の情報(原本)を確認することが重要です。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドは、Google検索を通じて集客・収益化を強化したいWebサイト運営者向けに作成されたガイドラインです。

Google検索の仕組みやGoogleが推奨するSEOの基礎知識を学べる最適な資料となっています。

このガイドに従えば、検索エンジンがクロールしやすく、インデックスに登録されやすいWebサイトやコンテンツが作成できるようになります。

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは
  • Webサイト運営者向けに作成されたSEOのガイドライン
  • 検索エンジンがWebサイトやWebページを把握しやすくなる方法が記載されている

こちらは、日本語で記述されているので、一通り目を通しておくことをお勧めします。

なお、このドキュメントの冒頭で「SEOは検索エンジンがコンテンツの内容を理解して、ユーザーに提示するのを助ける作業です」と定義されています。

検索順位改善に役立つGoogle公式ツール

SEOに役立つツールはさまざまありますが、無料で使えるGoogle公式ツールを利用するのが基本です。

Googleサーチコンソール

画像引用:Google Search Console

Googleサーチコンソールは、Google公式のSEO対策ツールです。

自サイトのGoogle検索結果への表示状況や、問題点・改善点が確認できるので、Webサイトの診断・改善に役立ちます。

主な機能は下記のとおりです。

主な機能 説明
URL検査
  • 指定URLがインデックスに登録されているかを確認
  • 登録されていない場合はインデックス登録をリクエスト可能
検索パフォーマンス
  • Google検索結果への表示状況(クエリー(キーワード)、ページ、国、デバイスなど)を確認
インデックス作成
  • Googleインデックスへの登録状況や登録されなかった理由を確認
  • サイトマップ(Webサイトのページ構成を記述したXML形式のファイル)の送信
  • インデックスからページ削除をリクエスト可能
エクスペリエンス
  • ページエクスペリエンス(ユーザーの利便性)やWebに関する主な指標のチェック
  • 改善が必要な場合は、そのURLと改善項目が表示される
リンク
  • 外部リンクや内部リンクの状況リンクが多いページやリンク元を確認

なお、Googleサーチコンソールについての詳細は下記記事をご覧ください。

【最新版】WordPressをGoogleサーチコンソールに登録・設定する方法!

  • WordPressの使い方/操作方法

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Google公式のアクセス解析ツールです。

自サイトに訪問したユーザー数やユーザー属性、表示回数が多いページ、参照元、利用デバイスなどを確認できます。

解析できる主な情報は下記のとおりです。

解析可能な主な情報 説明
リアルタイム 過去30分間のユーザーのアクセス状況(ユーザー数、参照元、ページ、イベントなど)をリアルタイムに表示
ユーザー ユーザー属性 訪問ユーザーの属性(国・地域、性別、年齢、インタレスト(関心が高いジャンル)の確認
テクノロジー 訪問ユーザーの環境(デバイス(モバイル/デスクトップ)、OS、ブラウザ)などの確認
ライフサイクル 集客 新規ユーザーおよび訪問ユーザーの流入経路(検索/SNS/ダイレクト、ランディングページなど)の確認
エンゲージメント 事前にコンバージョン(成果発生)イベントを設定しておくことで、成果が発生したページや回数を確認

なお、Googleアナリティクスの詳細は下記記事をご覧ください。

【最新版】WordPressとGoogleアナリティクスを連携・設定する方法

  • WordPressの使い方/操作方法

検索エンジンで上位表示させるためのSEO対策

検索エンジンで上位表示させるには、あなたのWebサイトを高く評価してもらう必要があります。

そのために有効な主なSEO対策は以下の7つです。

E-E-A-Tを高める

第1のSEO対策は、E-E-A-Tを高めることです。

E-E-A-T(経験専門性権威性信頼性)は、Googleの検索品質評価ガイドラインに掲げられている要素で、GoogleがWebサイトやページを評価する上で重要な指標となっています。

以下にE-E-A-Tを構成する4つの要素について、それぞれの評価ポイントや強化方法を説明します。

なお、Experience(経験)は、2022年12月より新しく取り入れられた要素です。

E-E-A-Tの詳細は下記記事でも解説しているので合わせてご覧ください。

【最重要】E-A-TがSEOに与える影響と、E-A-Tを高める方法を徹底解説!

  • WordPress運営のコツ

Experience(経験)

Experience(経験)は、コンテンツ作成者が記事のテーマやトピックに対して十分な経験を持っていることが評価されます。

たとえば、商品・サービスを紹介する記事では、その商品・サービスを利用したことがないと、表面的な情報しか伝えられず、ユーザーにとって価値ある情報にはなりません。

コンテンツ作成者が実際に利用してみることで、商品・サービスのメリット・デメリットを実体験することができ、ユーザーに有益な情報を提供できるようになるのです。

また、同じ分野の経験が豊富であれば、他の商品・サービスとの比較もしやすく、よりユーザーに有益な記事を作成できますね。

Experience(経験)を高める方法
  • 自身の経験や体験談を記事の中に盛り込む
  • 商品・サービスを紹介する場合は実際に利用してから記事を書く

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)は、コンテンツ作成者が記事のテーマやトピックに対して、高い知識やスキルを持っていることが評価されます。

たとえば、法律や税金に関する記事であれば、弁護士や法律事務所、税理士や会計事務所などが運営するWebサイトのほうが、評価は高くなります。

専門家が作成した記事のほうが、情報の信ぴょう性や正確性が高い傾向があるためです。

また、複数ジャンルを扱うWebサイトよりも、一つのジャンルに特化したWebサイトのほうが、専門性は高くなります。

Expertise(専門性)を高める方法
  • Webサイトで扱うジャンルやテーマを統一する
  • 複数のジャンルを扱っている場合は、ジャンルごとにWebサイトを分割する

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)は、Webサイトまたはコンテンツ作成者が、信用できる情報源として認知されていることが評価されます。

権威性はコンテンツ制作者の経歴・実績・資格・肩書などが主な判断基準です。

また、他サイトからの良質な被リンクやサイテーション(他サイトやSNSで言及されること)を受けることでも、認知度が増し権威性が高まります。

Authoritativeness(権威性)を高める方法
  • サイト運営者の経歴・実績・資格、肩書などを公開する
  • SNSなどを利用して被リンクやサイテーションを増やす
  • Webサイトのジャンルやテーマに関連した資格を取得する

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)とは、Webサイトやコンテンツの信頼性(正確性、誠実性、独自性、安全性)が問われる基準で、E-E-A-Tの根幹となる重要な要素です。

具体的には、責任を持って運営されているか、情報に正確性や誠実性があるか、独自性の高い記事なのか、通信の安全性が確保されているかなどが評価されます。

Trustworthiness(信頼性)を高める方法
  • 運営者情報の掲載、お問い合わせフォームの設置(責任の明確化)
  • オリジナル性の高い記事を提供(独自性)
  • WebサイトのSSL化(通信の安全性)
  • 公的機関が公開している信頼性の高いデータや資料を引用

なお、公的な機関が公開しているデータや資料を引用することも、信頼性の向上につながります。

記事1キーワードを選定する

第2のSEO対策は、1記事1キーワードを選定することです。

キーワードとは、検索エンジンで何かを調べるときに入力する語句(ワード)の組み合わせを指します。

記事を作成する際にもっとも重要なのが、どのようなキーワードで上位表示させるのかを明確にすることです。

キーワードを意識して記事を作成することで、検索エンジンにそのキーワードに関する情報であることを効率的に伝えることができ、上位表示される可能性が高まります。

なお、キーワードを選定する際は、1記事1キーワードが原則です。

1つの記事を複数のキーワードで上位表示させようとすると、キーワードの関連性が低くなり、検索エンジンが何について書いてある記事なのか判断しづらくなるからです。

なお、検索キーワードについての詳細は下記記事をご覧ください。

【最重要】E-A-TがSEOに与える影響と、E-A-Tを高める方法を徹底解説!

  • WordPress運営のコツ

検索意図を把握する

第3のSEO対策は、検索意図を把握することです。

検索意図とはユーザーが検索した目的(どのような疑問や悩みを解決したいのか)のことです。

Googleはユーザーの利便性を高めるため、検索されたキーワードに対して最適な記事を検索結果の上位に表示しようとします。

そのため、キーワードの検索意図を把握して、ユーザーのニーズ(問題、悩み、疑問、欲求)を解決することが、上位表示達成のポイントになるのです。

検索意図を調べるには下記のような方法があります。

検索意図を調べる方法 説明
選定したキーワードで実際に検索し、上位表示された記事を調査する 上位表示された記事はGoogleが評価している記事であり、ユーザーの検索意図が反映されている可能性が高い。その際バーティカル検索(*1)やSGE(*2)の内容を加味すると良い
サジェストキーワードや再検索キーワードを調査する サジェストキーワード(*3)や再検索キーワード(*4)には、検索意図につながるワードが含まれているケースが多い
  • (*1)「ニュース」「画像」「動画」「地図」「書籍」などカテゴリー別に検索結果を表示するしくみ
  • (*2) Googleの新しい検索機能。検索結果のトップにAIが生成した回答が表示される
  • (*3) 検索エンジンでキーワードを入力したときに自動で表示されるキーワード候補のこと
  • (*4) 検索エンジンで検索したページを閲覧した後に、一旦離脱し、再度検索したキーワードのこと

なお、検索意図の詳細は下記記事をご覧ください。

検索意図はSEOにおいて重要度No.1! その理由や調査方法も紹介

  • WordPress運営のコツ

独自性の高い情報や一次情報を掲載する

第4のSEO対策は、独自性の高い情報一次情報を掲載することです。

一次情報とは既に公表されている情報ではなく、自分自身が体験または調査・実験することで得られた、あなたが第一の発信元となる情報です。

独自の視点や意見、独自の研究や調査結果や検証結果、独自の体験や経験などを記事に盛り込むことでオリジナル性が高まり、検索エンジンの評価も向上します。

また、一次情報は他のサイトから引用・言及などが行われやすいため権威性も高まり、上位表示されやすくなります。

Googleも公式に「オリジナルで有用なコンテンツを上位表示する」ことを明言しています。

「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります」

Webサイトの表示速度を高速化する

第5のSEO対策は、Webサイトの表示速度を高速化することです。

ページの表示速度はユーザーの利便性を向上するための重要な要素です。

どんなに素晴らしい内容の記事でも、表示速度が遅ければ、記事を最後まで読んでもらえない可能性があり、ユーザーの役にも立ちません。

表示速度が遅い場合は何らかの改善策を実施する必要があります。

WordPressで独自サイトを開設している場合は、下記のような方法で改善を図りましょう。

表示速度を高速化する方法(WordPressの場合)
  • 使用するプラグインを厳選する
  • 表示速度が早いテーマに変更する
  • 画像を圧縮する、次世代画像フォーマットに対応する
  • HTML、CSS、JavaScriptを最適化、圧縮する
  • ブラウザのキャッシュを利用する、キャッシュプラグインを導入する

なお、Webサイトの高速化にはレンタルサーバーの性能も重要です。

サーバー自体の性能が低ければ、どのような対策をとっても十分な表示速度は得られません。

表示速度が速いレンタルサーバーなら、国内最速でコスパも抜群のConoHa WINGのレンタルサーバーをおすすめします。

WordPressの表示速度が遅い場合は、下記の記事を参考にしてください。

サイトが重い!? WordPressの表示速度が遅いときの原因と対策

  • WordPress運営のコツ

定期的にリライトをおこなう

第6のSEO対策は、定期的にリライトをおこなうことです。

リライトとは、過去に書いた記事を見直して修正・改善することを指します。

具体的には古くなった情報の修正、最新情報の追加、より魅力的なタイトルへ変更などなど…… をおこないます。

リライトの仕方によっては、今までほとんどアクセスがなかった記事が、検索上位に表示されるようになることもあります。

一度書いた記事はそのままにせず、定期的に効果測定を行い、より順位を改善するためにリライトを行いましょう。

なお、リライトによって得られる情報の新鮮さ(フレッシュネス)はSEOにおいても重要視されており、Webサイトやコンテンツの信頼性にもつながります。

ブログ記事のリライトについての詳細は下記記事をご覧ください。

ブログ記事のリライトのコツ!選定方法や注意点、SEOへの影響について解説

  • WordPress運営のコツ

ページエクスペリエンスを改善する

第7のSEO対策は、ページエクスペリエンスを改善することです。

ページエクスペリエンスとは、Webページのユーザー体験を指す言葉で、コンテンツの情報以外の価値(使いやすさ、見やすさ、安全性など)を表します。

具体的にはWebページの表示速度通信の安全性(SSL化)、モバイル端末への対応(モバイルフレンドリー)、情報の見つけやすさ・読みやすさなどが評価されます。

Googleは優れたページエクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されているため、ページエクスペリエンスを改善することで上位表示しやすくなります。

「Google のコア ランキング システムは、優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されています。」

なお、自サイトのページエクスペリエンスの状況は、Googleサーチコンソールで確認できます。

検索エンジンの上位表示に関するQ&A

検索エンジンの上位表示に関するよくある質問と回答をまとめました。

Google検索の上位表示に費用はかかる(有料)?無料でできる?

Google検索で上位表示させるにはSEO対策が必要ですが、基本的には無料です。

WordPressでWebサイトを開設している場合は、SEO対策用のプラグインなども無料で利用できます(有料版もあり)。

ただし、SEOコンサルタントからアドバイスをもらったり、社外のエンジニアに外注したりする方法もあり、その場合は費用がかかります。

検索の1番上に出てくる広告は何?

Googleの検索結果の最上部に表示される広告はリスティング広告です。

検索したキーワードに連動した広告が表示され、クリック数に応じて広告費が発生するため、検索連動型広告やPPC(Pay-Per-Click)広告とも呼ばれています。

連動させるキーワードは広告出稿側が自由に設定できるので、

自社の商品・サービスに関連性の高いキーワードを設定することで、効率的にターゲット層にアプローチできる点がメリットです。

なお、リスティング広告は企業広告だけでなく、自サイトへの集客手段として個人の利用も可能です。

検索順位が上がらないのはなぜ?

新しくWebサイトを開設した場合、SEO対策をおこなっても効果が出るまでに通常半年~1年ほどの時間がかかります。

開設したばかりのWebサイトでは、短期間で上位表示するのは難しいので、すぐに順位が上がらなくても心配することはありません。

その間にユーザーに役立つコンテンツを増やしていきましょう。

ただし、一定期間経過しても順位が上がらない場合は、コンテンツの内容やSEO対策に問題があるかもしれません。

下記のような原因がないかを確認し、問題があれば改善しましょう。

検索順位が上がらない原因 説明/改善方法
ジャンルやキーワードの選定ミス ライバルが多いジャンルやキーワードでは上位表示が難しい。競合性の低いジャンルにする、ロングテールキーワードを狙うなどの工夫が必要
コンテンツの品質が低い 内容が薄いコンテンツ、独自性が低いコンテンツ、検索意図を満たしていないコンテンツは評価されない。キーワードの検索意図を把握して、ユーザーに役立つオリジナルなコンテンツを作成する
ユーザーの利便性が悪い 表示速度、通信の安全性(SSL化)、モバイルフレンドリー、情報の見つけやすさなどページエクスペリエンスを改善する。適切なカテゴリー分け、パンくずリストなどナビゲーションの設置も有効
Googleのガイドラインに沿っていない Googleのガイドラインに沿っていないと上位表示されにくい。Googleのガイドラインをよく確認すること

検索エンジンで上位表示を目指そう

検索エンジンで上位表示を実現するためには、適切なSEO対策をおこなう必要があります。

SEO対策で重要なポイントは下記の3つです。

  1. コンテンツの品質(ユーザーに役立つ独自性の高い情報を提供すること)
  2. ページエクスペリエンス(Webページのユーザー体験)
  3. E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)

これらのポイントを押さえてコンテンツを作成すれば、Googleのアルゴリズムがアップデートされても大きな順位変動は避けられます。

正しいSEO対策をおこなって、検索エンジンで上位表示を目指しましょう。

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