WordPressのアクセス解析について解説します。
アクセス解析であなたのサイトのデータを読み取れるようになれば、
- どのような読者に読まれているのか?
- どのページが読まれているのか?
- 読者がサイト内でどのような行動しているのか?
…などの状況を把握できるとともに、今後どのようなサイト運営をすればいいのか?の改善策を立てることができます。
つまり、現状何が良くて何が悪いのか数値で分析ができるようになれば、あなたのサイトのアクセスアップや売上アップにつなげられるということですね。
とはいえ、どうやってアクセス解析すればいいのか、わからない人も多いでしょう。
本記事では、WordPressのアクセス解析方法がわからない初心者向けに、おすすめのツールとその導入方法を解説します。
- ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。
目次
WordPressのアクセス解析とは?

そもそもアクセス解析と聞いても、具体的にどのようなものなのかピンとこない人も少なくないでしょう。
この章では、
- アクセス解析とは何か
- どんな良いことがあるのか
- アクセス解析の重要性とは
- アクセス解析は無料でできるのか
などについて解説します。
アクセス解析について知っている人も、念のため確認しておきましょう。
アクセス解析とは?
アクセス解析とは、WordPressなどのサイトに訪問してきたユーザーの属性や行動を分析することです。
アクセス解析をすると、下記のことがわかります。
- サイトに検索してきたのか、SNSからきたのか
- どのページが何回見られたのか
- どのページから離脱されているのか
- 次にどのページを読んでいるのか
- どのページのリンクがクリックされたのか
などなど。
利用するツールや設定によっては、性別、地域、年齢などの情報も分析が可能です。
アクセス解析はあなたの収入を増やす
アクセス解析は、WordPressなどのサイト改善や、改善後の効果測定に役立ちます。
もっと具体的に言うと、アクセス解析をすればコンバージョン数の増加につながる施策を見つけることができるのです。
コンバージョンとは、サイト内で達成したい目標(資料請求、商品の購入、サービスへの入会、来店や予約、ダウンロードなど)のこと。
つまりアクセス解析は、あなたの収入の増加につながるということです。
逆に、アクセス解析をせずにただ自分の好きな情報を発信しているだけだと、サイトにどれくらいの流入があり、どのページでコンバージョンがあったのかが分かりません。
つまり、課題を見つけることができず、サイトのどこをどう改善すればいいのかが分からない状況になってしまいます。
アクセス解析の手順
具体的にアクセス解析をコンバージョン数(結果的にあなたの収入)の増加につなげるには、
以下のような手順でサイトの数値改善を行うことをおすすめします。
-
- ステップ1
- アクセス解析で問題点を把握
-
- ステップ2
- 改善施策を考え実行する
-
- ステップ3
- 効果測定で結果を振り返る
-
- ステップ4
- 1に戻る(以下繰り返し)
一般的にはPDCAと呼ばれる作業の一つですが、この一連の流れを繰り返すことであなたのサイトは着実に成長していくはずです。
さらに、アクセス解析したデータをもとに、商品やサービスをユーザーに合わせて改良するなどの施策も考えることができます。
サイト改善だけでなく、アクセス解析は事業の成果を上げるための重要な手段の1つと言えるでしょう。
アクセス解析は無料でできる?
アクセス解析を行う場合、専用のアクセス解析ツールを利用するのが一般的です。
アクセス解析ツールはたくさん存在しますが、無料のものも有料のものもあります。
無料であっても高機能で便利なツールはあります。
しかしどんな高度なツールを導入しても、機能を最大限まで活用できなければ意味がありません。
ですので、サイトのどのデータを知りたいのか、何を分析する必要があるのかなど、あなたの目的を事前に決め、その目的に合わせてツールを選ぶことが重要です。
次に紹介する無料のアクセス解析ツールを導入すれば、サイト分析で見ておきたいデータは基本的に押さえられます。
そのうえで、より高度な分析、まとまったデータのレポートを自動化したいなどが出てきた段階で、有料に切り換えてみることをおすすめします。
WordPressのアクセス解析におすすめの無料ツール

初心者向けの、無料で使えるおすすめアクセス解析ツールは以下の3つです。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- Slimstat Analytics
WordPressのアクセス解説ツールは無数に存在しますが、上記のもので基本的に分析したい項目をカバーすることができます。
いずれもWEB上に情報が多く存在するため、困った時に解決しやすいのもおすすめのポイントです。
それぞれ分析できる内容が異なりますので、1つずつ詳しく解説していきます。
Google公式の「Googleアナリティクス」
「Googleアナリティクス」とは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。
Googleアナリティクスを導入すると、下記のようなデータを解析できます。
- どのような人がサイトに訪れたのか
- どのページがどれくらい読まれたのか
- どのような行動をしたのか
これらのアクセス解析はほんの一部で、より高度な分析も行うことができます。
アクセス解析を行うことで、どのページをどのように改善したらいいのかを予測できるようになり、改善した結果を効果測定することも可能です。
また、DataSign Report 上場企業調査 2018.7では、上場企業の8割がGoogleアナリティクスを導入しているという調査結果も出ています。
WordPressでサイト運営をする人は、真っ先に導入するべきおすすめのアクセス解析ツールです。
SEO対策をするなら「Googleサーチコンソール」
WordPressのアクセス解析におすすめのツール2つ目は、「Googleサーチコンソール(通称サチコ)」です。
サーチコンソールは、Googleが提供しているSEO対策に有用なアクセス解析ツールで、無料で利用することができます。
サーチコンソールでは下記のデータを取得することができます。
- どのようなキーワードで検索されたのか
- どれくらい検索で表示されクリックされたのか
- ページの掲載順位が何位なのか
あなたのWordPressサイトのページが正しく検索エンジンにインデックス(索引)されているか、どのページがクリックされて、どのような検索キーワードで流入しているのかなど、おもにSEO(検索エンジン最適化)における対策に利用することができます。
サーチコンソールによる分析と改善を繰り返すことにより、
あなたのWordPressサイトの検索順位の上昇も期待できます。
初心者でも使いやすいSlimstat Analytics

最後に紹介するアクセス解析ツールが、「Slimstat Analytics」です。
Slimstat Analyticsは、WordPressのプラグインの1つで、簡単に導入&分析を始められるのが特徴です。
Googleアナリティクスほどの高度な分析はできませんが、サイト運営に必要なアクセス解析の項目は網羅しています。
設定もドラッグ&ドロップやON/OFFの切り替えのみなので、初心者でも直感的に操作が可能です。
外部で新たにページを開く必要がなく、WordPress内で完結するため、とにかく手軽で、簡単にアクセス解析をしたい人におすすめです。
WordPressとGoogleアナリティクスの連携方法
ここからは、Googleアナリティクスのアカウント開設方法と、GoogleアナリティクスをあなたのWordPressサイトにひもづける(連携させる)方法について解説します。
Googleアナリティクスのアカウント開設
まずは、Googleアナリティクス公式ページから設定を始めましょう。

Googleアナリティクスのアカウント作成ページで、「アカウント名」を入力して次に進みます。

今回アクセス解析をする対象がウェブページに該当するので、「ウェブ」を選択して次に進みます。

次にあなたのWordPressサイトの情報を入力し、次に進みます。
- サイト名
- サイトURL
- 業種
- タイムゾーン

最後にGoogleアナリティクスの規約を確認して、アカウント開設の完了です。

開設が完了したら、Googleアナリティクスの管理画面が表示されます。
GoogleアナリティクスをWordPressにひもづける
ここからは、GoogleアナリティクスとあなたのWordPressサイトをひもづける方法を解説します。
設定方法には、いくつかの方法がありますが、今回はどのような状況においてもひもづけができる方法を紹介します。
Googleアナリティクスの管理画面を開いたら、「グローバルサイトタグ」をコピーしておきます。

グローバルサイトタグは、今回のところでいうと下記の部分です。
<!-- Global site tag (gtag.js) - Google Analytics --> <script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-○○○○○○○"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-○○○○○○○'); </script>
先ほどコピーしたグローバルサイトタグを、下記の手順であなたのWordPressサイトにペーストします。
-
- ステップ1
- WordPressメニューの外観 > テーマエディターを開く
-
- ステップ2
- 使用中のテーマを選択
-
- ステップ3
- テーマヘッダー(header.php)ファイルを選択
-
- ステップ4
- <head>のすぐ下にグローバルサイトタグをペースト
-
- ステップ5
- ファイルを保存
で設置完了です。

設置の完了の1~2日後から、アクセスの数値が表示されます。

Googleアナリティクスの見方
Googleアナリティクスの基本的な見方を説明します。
Googleアナリティクスは、大きく下記の項目に分かれます。
- ユーザー
- 集客
- 行動
- コンバージョン
ユーザーは主に下記のようなデータがわかります。
- 年齢
- 性別
- デバイス
- 地域
- 興味関心
サイトの流入においてスマホが多いようであれば、スマホでも快適に操作できるようにデザインを調整するなどサイトを改善することができます。

次に紹介するのが、集客です。
集客では、どこからアクセスがあるのかを確認することができます。
例えば、検索・広告・SNS・他ページのリンク・メールに貼り付けていたリンクなど、
詳細なデータまで解析できるのが特徴です。

次に紹介するのが、行動です。
行動では、ページごとのアクセス数やどのようなアクション(クリック、どれくらいスクロールしたのか)などを分析できます。
アクセスが多いページと少ないページの特徴を分析して、さらなるアクセスアップに役立てましょう。

以上がGoogleアナリティクスの設置方法と基本的な見方になります。
Googleアナリティクスは、高機能で解析できる項目が多く、初心者が使いこなすのは簡単ではありません。
最初は、わかる範囲でツールに触れていき、少しずつ理解を深めていきましょう。
サーチコンソールの設定方法
ここからは、Googleサーチコンソールの設定方法について解説します。
サーチコンソールは、アナリティクスの設定を完了した後に行うとスムーズに登録ができるので、
まずはアナリティクスの設定を先に済ませておきましょう。
サーチコンソールをWordPressにひもづける
Googleアナリティクスの設定が完了したら、サーチコンソールの公式ページに進みます。
「URLプレフィックス」の方に、あなたのWordPressサイトのURL(http(s)://○○○○○○○○)をペーストして、続行します。
- ※ドメイン設定側はサーバー上でDNS確認が必要となるためここでは省略します。

Googleアナリティクスの設定が完了していると、自動的にサーチコンソールの確認も完了します。
確認完了画面が表示されたらプロパティに移動しましょう。

最後に開始をクリックしたら、サーチコンソールが見られるようになります。

あなたのWordPressサイトに検索アクセスが発生すれば、データが蓄積されていきます。
サーチコンソールの見方
Googleサーチコンソールの基本的な見方について説明します。
サーチコンソールで分析をする場合は、①検索パフォーマンスからデータを見ることが可能です。

画像②の箇所は、フィルタになっており
- 検索タイプ
- 期間
- 検索キーワード
- ページ
ごとのデータを分析する際に利用できます。
画像③は、下記の中から表示したい項目を選択できます。
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR
- 平均掲載順位
画像④では、下記項目ごとのデータを見ることができます。
- クエリ
- ページ
- 国
- デバイス
- 検索での見え方
- 日付
画像⑤では、各項目の詳細データを見ることができます。
例えば、クエリであれば、フィルタで選択している期間内で、実際に検索されたキーワードが表示されます。
自分のWordPressサイトがどのような検索キーワードで表示されているのか、どのページがどれくらいクリックされているのかなどの分析が可能です。
ヒートマップで記事がどう読まれているかを分析
最後に紹介するアクセス解析ツールは、「Aurora Heatmap(オーロラヒートマップ)」というヒートマップツールです。
ヒートマップツールは、あなたのWordPressサイトの特定のページに訪れた読者の動きを、視覚的に分析できるツールです。
オーロラヒートマップは、WordPressのプラグインの1つなので、導入も手間なく簡単にできます。

オーロラヒートマップを導入すると、具体的に下記のようなことがわかります。
- 読者が離脱しやすい箇所(離脱箇所分析)
- 読者によく読まれている箇所(熟読箇所分析)
- どこをクリックされているのか(クリック箇所分析)
オーロラヒートマップは、クリック箇所分析は無料ですが、離脱や熟読箇所分析は有料になります。
有料とはいえ、他のヒートマップツールだと1~3万するところ、オーロラヒートマップは、月2,000円程度で利用することができます。
後から有料版にアップグレードするのも可能なので、まずは無料版で試してみましょう。
無料版は、「WordPressのプラグイン > 新規追加」で「Aurora Heatmap」と検索すると出てきます。

有効化すると「設定 > Aurora Heatmap」項目が出るので、選択すると各記事のヒートマップデータを見ることができます。

数字部分をクリックすると、該当ページのクリックマップが開きます。
どこをクリックされているのかが把握できれば、
- 読者が何を知りたいのか
- テキストとボタンと画像どれがクリックされやすいのか
- クリックされていない無意味なリンクはないか
- リンクがあると勘違いしてクリックされている箇所はないか
などを分析することができます。

また、有料版にすると下記のように熟読されている箇所がわかるようになります。

このように流入するアクセスだけでなく、記事ごとの読者の動きが解析できるのがヒートマップの特徴です。
WordPress利用者なら知っておきたいアクセス解析ツール まとめ

この記事では、無料で使えるWordPressのアクセス解析ツールについて紹介しました。
また、一言にアクセス解析ツールといってもたくさんの種類があり、それぞれ分析できる対象が異なってきます。
あなたがどんな分析がしたいのか? 分析によってなにを改善したいのか? を見定め、
必要に応じて適切なアクセス解析ツールを利用するようにしましょう。
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