初心者でもできる! WordPressでローカル環境を構築する方法

WordPressをカスタマイズする際、Webサイトを公開中のまま直接カスタマイズをしてしまうと、表示がエラーになるなどのトラブルが発生する場合があります。

そのため、WordPressをカスタマイズする場合には「ローカル環境」で作業・検証をしたうえで本番環境にアップロードするようにしましょう。

本記事ではWordPressのローカル環境とは何かローカル環境を構築する具体的な方法などについて紹介します。

初心者でも簡単に使えるローカル環境構築ソフトも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  • ※本記事で紹介している情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更になっている場合がございます。また、ご利用の環境(ブラウザ、サーバー、プラグイン、テーマ、またはそのバージョンや設定、WordPress本体のバージョンや設定など)によっては本記事の情報通りに動作しない場合がございます。あらかじめご了承ください。

目次

監修者
サンツォ(吉岡 智将)

ブログ歴10年、マーケティング歴20年の副業ブロガー、SNSインフルエンサー。ブログやアフィリエイト、WordPressのノウハウを教えるWebサイト『マクサン』の運営者。ブログ収入の累計は億を超え、月100万円以上の収益を継続的に稼ぎ続ける。現在はブログのオンラインサロン『マクサン』の共同オーナーを務め、延べ800以上のブログ相談や初心者へのコンサルティングをおこなっている。そのほか12万人以上のフォロワーを抱えるInstagram『ベランダ飯』やブログ『ベランダ飯』など、複数のブログやSNSの運営に携わる。

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WordPressのローカル環境とは

「ローカル環境」とは、自分のパソコン上やローカルネットワーク上に構築する仮想環境です。

一方、サーバー経由でインターネット上に公開される環境を「本番環境(リモート環境)」といいます。

ローカル環境と本番環境の違いは下表のとおりです。

ローカル環境 本番環境
定義 パソコン上に構築する仮想環境 インターネットに公開されている環境
閲覧できる人 自分のみ だれでも閲覧できる
ファイルの場所 自分のパソコン サーバー(外部のパソコン)
Webに公開できるか できない できる
外部サーバーを使うか 使わない 使う
ファイル編集にFTPソフトが必要か 不要 必要
費用 無料 有料(レンタルサーバー代)

ローカル環境では、公開中のWebサイトに影響を与えずにカスタマイズを試すことができます。

また、ローカル環境構築に必要なものは基本的にパソコンと無料ツールのみなので、レンタルサーバーを契約する前に作業することも可能です。

WordPressのローカル環境構築に使われる主なツール

Local(ローカル) XAMPP(ザンプ) MAMP(マンプ)
導入難易度 初心者向け 中級者~上級者向け 中級者~上級者向け
Webサーバーの知識 不要 必要 必要
本番環境との同期
ユーザーインターフェース GUI(グイ) GUI GUI
データベース管理システム MySQL
(マイエスキューエル)
MariaDB
(マリアディービー)
MySQL
Webサーバーソフトウェア Apache(アパッチ)/Nginx(エンジンエックス) Apache Apache/Nginx

WordPressのローカル環境を構築できる代表的なツールとしてLocalやXAMPP、MAMPなどが挙げられます。

それぞれのツールの特徴について、以下でくわしく解説します。

Local

ローカル環境を構築できるツール「Local」

Local」は専門的な知識をまったく持たない初心者でも簡単にローカル環境を構築できる便利なツールです。

以前は「Local by Flywheel」という名前で呼ばれていました。

WordPressに特化されているツールで、WindowsでもmacOSでも使えます。

パソコンのストレージと「Local」があれば、ローカル環境にWordPressサイトをいくつでも作成可能です。

また、Webサーバーやデータベース、PHPのバージョンを選択できるため、本番環境に近いローカル環境を作れます。

さらに、HTTPS通信機能やメール送受信機能も搭載しており、WordPressの開発に必要な環境を入手可能です。

ローカル環境外に共有することもできます。

デフォルト設定のままでも問題ありませんが、さらに細かい設定も可能なため、初心者から上級者までおすすめのツールです。

XAMPP

ローカル環境を構築できるツール「XAMPP」

XAMPP」はWindowsパソコンにWebサーバー環境を構築できるツールです。

「XAMPP」はパソコン上に仮想環境を作るというより、パソコンそのものをWebサーバーにするため、サーバー設定の細かい調整が可能です。

昔からあるツールのため、ネット上で情報を探しやすいというメリットもあります。

ただし、「XAMPP」には、WordPressに特化されたツールではないというデメリットもあります。

WordPressのインストールやデータベースの作成は自分でしなければなりません。

また、Webサーバーの知識が必要なため初心者には扱いにくく、正しく設定しないとセキュリティ上のリスクが発生するおそれもあります。

よって、最近では「XAMPP」よりも、前述の「Local」を使用する人が増えています。

MAMP

ローカル環境を構築できるツール「MAMP」

画像引用:「MAMP」公式サイト

MAMP」は「Apache」「MySQL」「PHP」をまとめてインストールできるツールです。

すなわち、ローカル環境でWordPressを動かしてテストや開発をするために必要なデータベース管理システム・Webサーバーソフトウェア・Webプログラミング言語を、「MAMP」で一度に入手できます。

「MAMP」は主にmacOSでのローカル環境構築に使われますが、Windows版も提供されています。

また、デスクトップパソコンだけでなくモバイル端末でも使用が可能です。

「MAMP」という名前は「macOS X」「Apache」「MySQL」「PHP」の頭文字からと名付けられたといわれています。

Webプログラミング言語はPHPのほか、Python, Perl、Rubyもインストール可能です。

無料の「MAMP」と有料の「MAMP Pro」がありますが、ローカル環境を構築するWebサイトが1つだけなら、無料版で十分でしょう。

Localを使ったローカル環境の構築方法

本記事では初心者向けに「Local」を使ったローカル環境の構築方法を紹介します。

「Local」のインストールから設定の各ステップまでくわしく解説するので、導入する際の参考にしてください。

Localをインストールする

ローカル環境を構築できるツール「Local」のインストール画面

まず、公式サイトから「Local」をインストールします。

無料版をインストールする場合は「DOWNLOAD FOR FREE」を選択してください。

ローカル環境を構築できるツール「Local」でダウンロードするパソコンのOS(MacかWindows)を選択

プルダウンメニュー「Please choose your platform」から「Local」をダウンロードするパソコンのOS(MacかWindows)を選択してください。

以下はWindowsを選択した例で説明します。

ローカル環境を構築できるツール「Local」で氏名・メールアドレス・電話番号を入力

氏名・メールアドレス・電話番号の入力欄が表示されますが、「Work Email」欄にメールアドレスを入力するだけでも構いません(氏名・電話番号は入力不要)。

「GET IT NOW」ボタンをクリックするとダウンロードできます。

ローカル環境を構築できるツール「Local」のインストールオプション画面

ダウンロード完了後、「Local」のexeファイルを開き、ポップアップ画面の案内に従ってインストールしてください。

新規環境を作成する

ローカル環境を構築できるツール「Local」のインストール完了と新規環境の作成

インストールが完了するとデスクトップに「Local」のアイコンが出現するので、押下してツールを立ち上げてください。

上の画面が表示されたら利用規約に同意する旨の文章にチェックを入れ、「I AGREE」ボタンを押下すると、新規環境が作成されます。

Webサイト名を設定する

ローカル環境を構築できるツール「Local」のアカウント作成画面

「CREATE A FREE ACCOUNT」ボタンを押下してください。

ブラウザでアカウント作成画面が起動します。

アカウントを作成すると使用できる機能が増えると記載されていますが、アカウント作成をスキップしても構いません。

ローカル環境を構築できるツール「Local」で「+CREATE A NEW SITE」ボタンを押下

「+CREATE A NEW SITE」ボタンを押下してください。

ローカル環境を構築できるツール「Local」でWebサイト名を入力

Webサイト名を入力します。

Webサイト名入力欄の下にあるプルダウンメニュー「ADVANCED OPTIONS(高度な設定)」でWebサイトのドメインや保存する場所の設定を変更することもできます。

入力が終わったら「CONTINUE」ボタンを押下してください。

PHP、Webサーバー、MySQLのバージョン設定をする

ローカル環境を構築できるツール「Local」のPHP・Webサーバー・MySQLのバージョン設定画面

PHP・Webサーバー・MySQLのバージョン設定画面です。

初期設定のままで良い場合は左側の「Preferred」ボタンを選択してください。

右側の「Custom」を選択し、PHP・Webサーバー・MySQLのバージョンをプルダウンメニューから選択することもできます。

「CONTINUE」ボタンを押下して次の画面へ進んでください。

ログイン情報を設定する

ローカル環境を構築できるツール「Local」でWordPressのログイン情報を設定

この画面ではWordPressのログイン情報を設定します。

WordPressのユーザー名・ログインパスワード・メールアドレスを入力し、「CONTINUE」ボタンを押下してください。

「ADVANCED OPTIONS(高度な設定)」のプルダウンメニューでは、マルチサイトにするかどうかの設定も可能です。

ログインする

ローカル環境を構築できるツール「Local」で「ADMIN」ボタンを選択しブラウザを起動させる

この画面で「ADMIN」ボタンを選択するとブラウザが起動し、ローカル環境のWordPressへのログイン画面が表示されます。

ローカル環境を構築できるツール「Local」でローカル環境のWordPressにログイン

ユーザー名とログインパスワードを入力し「Log In」ボタンをクリックすると、ローカル環境のWordPressにログインできます。

言語を日本語に変更する

ローカル環境のWordPressの表示を日本語に変更

デフォルトではWordPressの表示が英語になっているため、日本語に変更しましょう。

左メニューの「Settings」内にある「General」を選択してください。

ローカル環境のWordPressの表示を日本語に変更し保存する

「Site Language」のプルダウンメニューから日本語を選択します。

画面をさらに下へスクロールし、左下にある「Save Changes」ボタンをクリックすると、WordPressの表示が日本語に変更されます。

WordPressのローカル環境まとめ

WordPressをカスタマイズしたい場合、Webサイトを公開中のまま作業をおこなってしまうと、Webサイトの表示が崩れるといったリスクがあります。

ローカル環境を構築してから作業をすることで、こうしたトラブルを未然に防ぐようにしましょう。

本記事で紹介した初心者でも簡単にローカル環境を構築できるツールを活用して、ぜひ、ローカル環境を構築してみてください。

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