【マイクラ】マイクラとは?歴史から楽しみ方まで紹介!
今や誰もが一度は耳にしたことのある「Minecraft (マインクラフト)」。
通称「マイクラ」は世界的に、子供から大人まで幅広い年齢層に愛されるゲームとして界隈を賑わせています。
とは言っても
- 「聞いたことあるけどどんなゲームかは知らない」
- 「家族がプレイしているけどよく分からない」
という方も多いのではないでしょうか。
すでにプレイしている人でも
「よく遊ぶけどこのゲームがいつの時代からどんな改良・改善を経て今の大人気ゲームになったかは知らない」
なんて方もいるのではないかと思います。
この記事ではマイクラの歴史やプログラミングに使われる理由、ゲームの内容などを徹底的に紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
目次
マイクラはどんなゲーム?
マイクラは一口で言うと、四角のブロックが集まって成り立つ世界を自由に冒険するゲームです。
ドットのようなややレトロな見た目から、初めて目にした時の印象として
「今の時代にこんなにシンプルなゲーム…?」と不思議に感じる人もいるかもしれません。
今の高度な技術においては、テレビゲームのワンシーンでも実写なのではないかと目を疑うほど綺麗なグラフィックが楽しめるゲームが多く存在します。
それなのに、なぜ四角いブロックだけで作られた世界のマイクラがここまで人気なのでしょうか?
マイクラでできること
見た目こそかなりシンプルなマイクラですが、このゲームでできることは無限大といっていいほどにたくさんあります。
マイクラといえば様々なブロックを組み合わせて家を作るイメージですが、「レッドストーン回路」といった電子回路のようなものを使うことで、入り口を自動ドアにすることだってできます。
その他にも、敵を自動で倒すトラップや植物を自動で収穫してくれる装置など、マイクラ内での生活を豊かにするために様々な工夫をしながら楽しめるのもマイクラの魅力のひとつでしょう。
マイクラを楽しむユーザーはそういったように自動化装置など大規模なシステムを作り上げる人もいますが、ひたすら洞窟探検をしたり、強敵にどんどん立ち向かっていく人など、とにかく遊び方は十人十色です。
マイクラの歴史
マイクラ誕生
マイクラがこの世に誕生したのは2009年5月頃です。
マルクス・ぺルソン氏(通称ノッチ)が開発しました。
とはいっても、この頃のマイクラは今のように様々な動物や植物は存在しませんでした。
いちばん最初のバージョンでは、ブロックはたったの2種類しかなかったそうです。
そしてなんと、名前も「Minecraft」ではなく「Cave Game」でした。
サバイバルモード追加
今はクリエイティブモードやサバイバルモードなど、様々なモードを遊び方によって選ぶことができます。
しかしこの「サバイバルモード」は後から追加されます。
なんとこの時のサバイバルモードは、どういう訳かクラフトができません。
初の有料版
2009年12月、始めて有料バージョンの配信を開始しました。
当初の価格は5ユーロです。
この頃から2010年2月にかけて、初期のブロック2種類以外にも様々な要素が追加され、サバイバルモードでもクラフトができるようになりました。
この頃に追加された要素
- インベントリの概念
- サバイバルモードでのクラフト
- 地形形成のオプション
- 明るさレベル
- 食べ物を加工(パンやシチューなど)
- 三人称視点
- 等角スクリーンショット
- 絵画
- ツール・防具・弓矢
- 種から小麦への栽培
- 生物のAI改善
- 太陽と月の概念(昼夜サイクル)
地形生成が現在の仕様に
2010年2月から6月にかけて、現在のマイクラに大きく近づくアップデートが行われます。
まず、地形生成が現在と同様の「プレイヤーの移動に応じて地形が自動生成される」システムに変更されました。
このタイミングで、マイクラサバイバル生活では欠かせない「複雑な洞窟」や、水やマグマが流れる「動的な流体システム」が追加されました。
この頃に追加された要素
- プレイヤーの移動に応じた地形の自動生成
- 複雑な地形の洞窟
- 動的な流体システム
- 雲が3D化
- 看板
- はしご
- ドア
- トロッコとレール
価格改定とネザーの登場
地形に関するシステムの整備が落ち着き、2010年6月以降から価格が4.95ユーロ程高くなり、9.95ユーロとなりました。
このタイミングで、今では欠かせない存在の「ネザー」が実装されます。
また、サバイバルモードでのマルチプレイも登場しました。
この頃に追加された要素
- ネザー
- サバイバルマルチプレイ
- バイオーム
- 基本的なレッドストーン回路の概念
- 雪と氷
- ボート
- 洞窟のMobの効果音
- ウシ
- スライム
- ニワトリ
- 新たな音楽
- 新たな絵画
- キーボードショートカットの種類
製品版に向けた新要素の追加
製品版として世に発信するため、これまでよりもっと多くの要素が追加されました。
それに伴い、価格もさらに5ユーロ高い14.95ユーロに価格改定します。
見慣れた現在の『Minecraft』のロゴはこのあたりで誕生しました。
この頃に追加された要素
- 実績と統計の要素
- 天候
- クリエイティブモード再導入
- バイオーム要素拡大
- マツとシラカバの木
- 新Mobや新ブロック、構造物
- 食事とHP回復の関係性
- 剣でガードやクリティカルヒット
- 弓の溜め撃ち
- 経験値
- 走行と飛行
- レッドストーン回路に関する拡大
- スイカやカボチャ
- 地図
- ベッド
- 羊毛の染色要素
いよいよ製品版に
2011年11月に開催された「MINECON」でマイクラ製品版が正式にリリースされました。
マイクラの大型アップデート前に配信されるテストバージョン「スナップショット」もここで登場します。
こうしてマイクラは現代の大人気ゲームの座を勝ち取りました。
対応機種
昔こそPCゲームとして開発されてきたイメージのマイクラですが、実は2011年の製品版登場後すぐにAndroidとiOSでプレイできるバージョンが実装されています。
とはいえ、当時は今に比べると対応機種はかなり限定されていました。
近年は様々なハードが発売され、マイクラもそれに合わせて一緒に進化し、幅広い機種で遊ぶことができます。
また、Java版と統合版の2種類のバージョンがあり、それぞれ異なるアイテムの名称が存在したりします。
各バージョンで遊べる機種が異なり、PCでしか遊べないJava版は「MOD」といった拡張機能を楽しめます。
Java版対応機種
- Windows
- Mac
- Linux
統合版対応機種
- Windows10/11
- ニンテンドースイッチ
- PS4/5
- Xbox Series X/S/One
- iOS
- Android
- Fire OS
- Windows Mobile
- Samsung Gear VR
統合版とJava版の違いについては以下の記事をご覧ください。
【マイクラ(Minecraft)】統合版とJava版の違いとは?
マイクラを始めるには
マイクラの歴史やできることを知ったら、次はいよいよ実際にプレイしてみたい!という方もいるのではないでしょうか。
以下でマイクラを始める際に必要なことを解説していきます。
対応するハードを用意
まずは「対応機種」の項目を確認しながら、遊ぶためのハードを用意しましょう。
手軽に遊べるスマホもおすすめですが、大きい画面で遊ぶならニンテンドースイッチやPS4/5、様々な拡張機能が使いたい場合はPCを用意すると良いでしょう。
プログラミングを学びたい場合は、思考力を養いながらPC自体に慣れることもできるため、PCを使用することをおすすめします。
ソフトの購入
用意したハードの中にマイクラをダウンロードしていきます。
PC版 | 3,960円~ |
---|---|
iOS版 | 1,000円 |
Android版 | 1,040円 |
ニンテンドースイッチ | 3,960円~ |
PS4/5 | 2,640円~ |
Xbox Series X/S/One | 2,640円~ |
Fire OS | 840円 |
- ※価格は2023年12月現在のものです。
それぞれの端末に対応したものを購入し、インストールしましょう。
起動~初期設定
インストールが完了したら、さっそくマイクラを起動していきます。
ここではシングルプレイの始め方を紹介します。まずは自分だけの世界「ワールド」を作ってみましょう。
起動
Java版の場合は「シングルプレイ」を選択し、「ワールド新規作成」をクリックします。
統合版の場合は「プレイ」>「新しく作る」>「ワールド新規作成」の手順で進めることができます。
ワールドの新規作成
①ワールド名
まずはワールド名を決めて、次にゲームモードを選択しましょう。
②ゲームモード
モードを選ぶ基準として
- 敵を倒して冒険したい場合は「サバイバルモード」
- 全ブロックが使い放題で、様々な建造物を作りたい場合は「クリエイティブモード」
がおすすめです。
③難易度
難易度は以下のような違いがあります。
ピースフル | 敵が一切出現しない、まずはマイクラがどんなものか見てみたい人向け難易度 |
---|---|
イージー | 初心者でも楽しめるかなり優しめの難易度 |
ノーマル | 標準的な難易度 |
ハード | 常にゲームオーバーと隣り合わせの上級者向け難易度 |
初めてマイクラをプレイする場合はイージーモードをおすすめします。
ピースフルの敵が出てこないモードは、平和ですが入手できるアイテムも制限されてしまいます。
マイクラの大事な要素「敵の討伐」を楽しみつつ、初めての人でも程よく楽しめるのがイージーモードです。
④チートの許可(Java版のみ)
Java版では、難易度の選択が終わったら「チートの許可」を設定します。
これは「チートコマンド」といって、許可した場合にテキストチャット内に命令文のコマンドを入力すると、そのコマンドに対応した動作が行われます。
さらに詳しくチートコマンドについて知りたい方は以下をご覧ください。
【マイクラ】コマンドの使い方を徹底解説!
ここまで設定ができたら作成ボタンをクリックして、マイクラ生活のスタートです。
ひとりでもみんなでも楽しめる
ひとりで黙々と作業するのもいいですが、マルチプレイでみんなと楽しめるのはマイクラの大きな魅力です。
シングルプレイの魅力
ひとりで遊ぶ「シングルプレイ」は、とにかくマイクラに没頭することができます。
何かを作るうえで想像力が必要不可欠なこのゲームでは、目標に向けて作業をしていても頭は常にフル回転です。
黙々とひたすら作業をしていたらいつの間にかこんな時間!なんてことがよくあるのもシングルプレイの特徴ですね。
また、マイクラは夜になると敵がたくさん出現します。
ベッドで眠ることで即座に朝を迎えることができますが、これはワールドにいるプレイヤー全員がベッドで眠らなければいけません。
ひとりで遊んでいる分には周りに合わせず、夜を過ごしたくない時はすぐに眠って朝を迎えることができます。
そのように、とにかく集中してマイペースにプレイができるのがシングルプレイの大きな魅力です。
マルチプレイの魅力
2人~遊ぶことができる「マルチプレイ」は家族や友達、恋人と集まって仲間うちだけの世界を作ることができます。
それぞれ得意とすることを活かして、クリエイティブに長けている人は拠点づくりを、アクションが得意な人は探検して資材を集めてくるなど、役割分担して楽しむことができるのもマルチプレイの特徴です。
また、強敵に立ち向かう時にも大勢の方が有利に臨めます。
前述したように、プログラミングを学ぶために親子でマイクラをプレイしているケースもかなり多くなってきたのではないでしょうか。
人数が増えれば増えるほどマイペースな遊び方はできませんが、できることが大きく広がるのがマルチプレイ最大の魅力です。
【マイクラ】マルチプレイ用サーバー(マルチサーバー)の立て方を解説!
注意
マルチプレイは、ワールドを立ち上げたホストが次回以降も参加しないと同じワールドで遊ぶことができません。
ホストがプレイしていなくても、誰でも好きな時にワールドに入室して遊ぶためにはサーバーを立てる必要があります。
プログラミングの教育現場でも活躍!
ここまでマイクラの魅力をたくさんお伝えしましたが、実は最近の教育現場ではプログラミング教材の一部としても活用されています。
プログラミング塾や小学校で取り入れられていることが多く、実際のプログラミング環境を作るよりも手軽な点や、勉強など努力が必要なことがゲームをしながら楽しく取り組めるのはとても魅力的です。
では、肝心な「プログラミング」と「マイクラ」はどのような関係性にあるのでしょうか。
マイクラとプログラミングの関係
マイクラでプログラミングを学べる理由は以下の通りです。
論理的思考力
プログラミングとは簡単に言うと機械への指示、つまり命令文を書くことです。
コンピューターを動かす時は「Aの動作をさせるにはこの命令文が必要」など、決まった形で機能させます。
そこで必要になる「ロジカルシンキング=論理的思考力」を培うことができるのがマイクラです。
例えば「釣りがしたい!」と思ったら、まずは木を切って木の棒を用意し、蜘蛛を倒して糸を入手しなければなりません。
プログラミングで言えば「処理の流れ」を理解する必要があり、マイクラの自由度の高さのおかげでそれらが学べます。
順次・繰り返し・条件分岐
「順次」「繰り返し」「条件分岐」この3つはプログラミングの三大基礎と呼ばれています。
これらは、レッドストーン回路を使って装置を作ることと似ています。
レッドストーンは電子回路のようなもので、例えばスイッチとドアをレッドストーンで接続すると、スイッチを押してドアが開閉する装置が作れます。
これらの仕組みを利用することで、プログラミングの三大基礎を養えます。
プログラミング言語を使ってマイクラを動かす
プログラミングの基礎を覚えれば、難しいプログラミング言語を知らなくてもマイクラを動かすことも可能です。
最初はブロックベースのコーディングから始めて、徐々に JavaScript や Python などの言語でのプログラミングに変えていくこともできます。
マイクラについてまとめ
マインクラフトとはそもそもどんなゲームなのか、歴史、プログラミング教材としての活躍についてご紹介しました。
子供から大人まで夢中になれて、楽しみ方も十人十色。この機会に是非とも遊んでみてはいかがでしょうか。
マルチサーバーを利用して、みんなで協力してひとつの大きな目標を目指して楽しんでみてくださいね!
執筆:攻略大百科